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今年もまた冬がやってくる【音声と文章】

山田ゆり
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※note毎日連続投稿1700日をコミット中! 1653日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも数分で楽しめます。




おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
今年もまた冬がやってくる
をお伝えいたします。





小学生の私はのんびりこたつに入りながら
読書をしている。

目の前のみかんの山から
ひとつ、またひとつ、皮がむかれていく。


母手作りの綿が入ったはんてんを着ている私は、時々寝そべる。

豆炭のこたつは布団を開けると二酸化炭素の匂いがした。



「はいよー、お食べー」

段ボール買いしたさつまいもを
母は今日もふかしてくれこたつの上に持ってくる。

私はみかんを食べるのをやめ
今度はさつまいもを食べ始める。

そのまま食べると体にいいと母に言われているから、
さつまいもの皮はむかない。

それがどんな効用があるかなんて私は聞かない。
母が「これは身体にいい」と言えばそうに違いないのだから。

今のように「検索」なんてなかった時代。
両親の言うことは私にとって全て真実だった。



母は、なか戸口でゴザを作る作業を再開した。
農家の玄関は広い。

戸口はそと戸口となか戸口があり
冬の寒い時期はなか戸口にゴザを編む機材を持って来て
そこに母は座ってゴザを作っていた。


左右に拳くらいの木片がたくさんぶら下がっていて、
それをカタンカタンと左右に交差させてゴザが出来上がっていく。


父は藁で長靴を作る。
その長靴には藁で編んだひもが付いていて
その紐を持ちながら深く積もった雪に入り、
新しい道を作ってゆく。


頭にかぶる丸い笠や、肩にかけるみのも父が作ってくれた。




ほんの50年前の我が家の風景である。



不便で寒い我が家だったが
思い出すとなぜか懐かしく温かい。






今回は
今年もまた冬がやってくる
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。








◆◆ アファメーション ◆◆
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私は愛されています
大きな愛で包まれています

失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
愛されています

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