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残しておきたいnote  家族編

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父、母、伯母、弟、夫、長女、次女、三女、そして私。 家族の思い出を残しておきたい。
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記事一覧

手紙~かわいい娘よりお母さんへ~【音声と文章】

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お母さんへ 24回目の誕生日が来ました。 自分の誕生日に対して 歳を重ねるごとに嬉しさが減…

山田ゆり
1か月前
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半世紀分生きた私へのプレゼント【音声と文章】

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隣のベッドに寝ていた母がむくっと起き上がり、私の傍を通って部屋を出ていった。 シューーー…

山田ゆり
3か月前
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父の命日【音声と文章】

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4月3日は父の十七回忌だった。 あれから16年も経ったのかと改めて時の流れの速さを感じる。 …

山田ゆり
3か月前
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お誕生日おめでとう30th【音声と文章】

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朝起きて最初にするのが外の確認だ。 暗がりの中電気を付けずに、一歩一歩足の土踏まずに階段…

山田ゆり
4か月前
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家族のいつもの朝【音声と文章】

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書斎はPCのパタパタと言う音しか聞こえない。 階段を下りてくる音がする。 玄関のドアを…

山田ゆり
5か月前
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人の価値とは何か【音声と文章】

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「成功者になろうとするな。価値のある人間になれ」 これは、ドイツ生まれの理論物理学者 ア…

山田ゆり
5か月前
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いじめの種は誰でも心の中にある【音声と文章】

小中高の写真の中の私はいつも笑っていた。 それはその時、楽しかったのではなく、友達がなく寂しかったが、「後に残るもの」である写真に対して、精いっぱいの配慮をしていたのである。 だから、当時の写真の笑顔はほとんど偽りの笑顔である。 私は小6の時に番長的立場の男子に一年間いじめられた。 彼が先頭になり、何も知らない下級生までもが彼の真似をして私をいじめた。 だから、1年生や2年生からも 「わーい!臭い、臭い。あっち行けー」などと言葉の暴力を受けていた。 「お前たちに何が分かる!」 と、還暦を過ぎた今の私だったら思えるが当時の私は、下級生にまで馬鹿にされて、ただただ、下を向いて歩くしかなかった。 心無い暴言は直接叩かれるのとは違う身体の奥底にナイフを差すような痛みがあった。 いじめはどこにでもある。 誰でも遭遇する。 いじめをされた人はいじめを絶対しない、とは限らない。 立場が逆になることは簡単に起こりえる。 私がそうだったから。 同居の父は年を重ねる内に行動が遅くなり反応が鈍くなっていった。車の運転能力も激減し、危うく事故になりかねないことも多くなってきていた。 腕に力こぶがある筋骨隆々のイメージが強い昔の父と私はつい比べてしまい、「高齢者」になっていく父の姿を私は受け入れたくなかったのだと思う。 だから、いつも私は父を叱咤激励していた。いや、けなしていたが適切だった。 昔はできたのに、今はできなくなってきたことに対して私は厳しい批評家になっていた。 「どうしてそうなの!昔はそうではなかったじゃない!しっかりして!」 私は言葉の暴力を父に毎日浴びせていた。 そんなばか娘の言葉に父は反論することもなく、白く淀んだ目をしながら父は生きていた。 今思い返すと、私は本当に悪いことをしていたと思う。 当時も、その言葉を言わなくてもいいと分かっているのに、言わないと気が済まなかった。 そして言った後に、必ず後悔して、また父をけなしてしまったという自己嫌悪を感じ、自分を否定していた毎日だった。 「これではいけない。明日こそは父に優しくしよう。」 そう決心して床に就くが、翌朝、父に会うとまた、つい、父に対して小言を言っていた。 本当にバカな娘である。 そんな私にバチが当たった。 父が急逝し、「明日こそは優しくしよう」と思っていた私は、それをできずに終わってしまった。 そして、神様からの罰はそれだけではなかった。 父が亡くなったその夜から母の奇行が始まり、やがてアルツハイマー型認知症と母は診断され、私は介護という行いで父への償いをすることになった。 10年と10日間、母の介護をし、この期間は、これまで行ってきた私の行動の反省をすることができた。 また、父は急に亡くなったが、母に対しては「親はいつかは亡くなる」という当たり前のことだが、それを意識しながら「親孝行は今しかない」という思いで接することができた。 つまり、父のお陰で10年かけて母の看取りの心の準備をすることができたのである。 酷い言葉を浴びせられた父からは、その姿かたちがなくなった後も、愛情を降り注げられたのである。 いじめの種は誰でも心の中にある。 そう自覚しながら残された人生を生きる。 ※note毎日連続投稿1800日をコミット中! 1729日目。 ※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む。どちらでも数分で楽しめます。#ad 

今年もサンタがやってきた!わーい!【音声と文章】

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※note毎日連続投稿1700日をコミット中! 1697日目。 ※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、…

山田ゆり
7か月前
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今年もまた冬がやってくる【音声と文章】

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※note毎日連続投稿1700日をコミット中! 1653日目。 ※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、…

山田ゆり
8か月前
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うたげ のあと【音声と文章】

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※note毎日連続投稿1700日をコミット中! 1640日目。 ※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、…

山田ゆり
8か月前
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「これが最後」と思うと全てが楽しかったあの頃【音声と文章】

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≪7分47秒で聴けます≫ 音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。 おはようございます。 山…

山田ゆり
3年前
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「今ごろ謝られても遅い」と言われそうだが【音声と文章】

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≪4分22秒で聴けます≫ 音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。 おはようございます。 …

山田ゆり
3年前
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樹氷の中の決死のドライブ【音声と文章】

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※写真は、私が車を走行中に 助手席の三女が撮影した樹氷です。 ≪7分3秒で聴けます≫ 音声と…

山田ゆり
3年前
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頑張っている人とそれを支えている人【音声と文章】

≪6分14秒で聴けます≫ 音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。 あけましておめでとうございます。 山田ゆりです。 今回は、 【頑張っている人とそれを支えている人】 ということをお伝えいたします。 ここ数日、雪が降り続いている。 辺り一面、真っ白になる。 だから普段の仕事の他に雪かきがプラスされている。 2020年から2021年にバトンタッチしたころに、 除雪車が近くを通った。 こんな夜中に道路の除排雪をしてくださる。 本当にありがたい。 道路に雪があると 車の通ったところが溝になる。 そしてその溝のとおりに車が走らないと 雪にハンドルをとられてまっすぐ走る事ができない。 対向車とぶつかる可能性が高くなる。 だから、道路の雪をそぎ取ってくれる除雪車の存在はとてもありがたい。 真夜中や早朝に作業をして下さる皆さまに感謝している。 そしてその人たちを送り出すご家族のご苦労も察する。 夫は亡くなる数年前から冬は除雪の仕事をしていた。 それまで会社員だった夫は 父の死後、家業を継ぐ形で会社を辞め、 専業農家になった。 それからは、夫はほとんど一人で農作業をしていた。 たまに夫のお兄さんの奥様が手伝いに来ていたが 基本は一人で黙々と作業をしていた。 ずっと一人で作業をするのは気が滅入ると思う。 夫に出逢った頃は、とても前向きだったが 専業農家になってから夫は 愚痴を言うようになった。 そして、晩酌をしている時に 後ろ向きな言葉を多く発するように変わっていった。 夫は、農作業がない冬期間は 季節作業員として除雪車に乗っていた。 除雪には、直接雪を寄せたり排雪をする他に 道路に塩をまく作業がある。 夫はその塩をまく担当だった。 そして、その塩素で北国に住んでいる人の車は 車の下のところが錆びやすくなる。 だから雪が降らない地域の人よりも 雪国の車の寿命が短いと教えてくれた。 道路に塩がまかれているとは 夫がその仕事をするまで 私は全く知らなかった。 いつ出動依頼が来るかは、 相手が雪という自然のために分からない。 夫の場合、ほとんど深夜の2時頃に家を出ていた。 だから、冬期間は普段以上に、 夫は携帯電話の着信には気を付けていた。 早朝の作業で大変だと思うが、しかし、 夫はその仕事を楽しんでいるようにみえた。 翌朝の「出動」の連絡が入り、 夕飯を食べながら電話を受け答えしている時の夫の姿は 会社員時代の夫と重なる。 ああ、夫には仲間が必要なんだと思った。 一人で黙々と作業をしていると気が滅入ってしまう。 ちょっとした冗談を言いたくても周りには誰もいない。 だから独り言が多くなっていった。 農業をしている時よりも 除雪作業員として数名の仲間とのやり取りをしながら 過ごす夫は生き生きしていた。 夫が除雪作業員として働いていた頃は 農業所得と、除雪の給与所得の 合算の確定申告を毎年していた。 雪が多い年は、 除雪作業をしている期間の収入が 春・夏・秋の農作業の収入を上回る事が何度もあった。 除雪作業は深夜に行うからという事と そして、官公庁が請負先であることも理由だと思う。 僅か一年の4分の1の期間の収入が 残りの4分の3の農業収入よりも多いという現実。 それだけ一人でする農業には限界があるという事だ。 昨夜も夜中の0:30頃に除雪車が近くを通った。 そして、早朝の今も、除雪車の音が聞こえる。 冬期間の除排雪作業をしてくださる皆さまには 本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。 そして、その作業をされる方を見守る ご家族の方のご苦労も私は分かる。 冬になると、除雪作業員として 生き生きと働いていた夫の姿を思い出す。 今、作業をされていらっしゃる皆さまと そのご家族の方に感謝の気持ちでいっぱいだ。 ありがとうございます。 今回は 【頑張っている人とそれを支えている人】 ということをお伝えいたしました。 本日も、最後までお聴きくださり ありがとうございました。 ちょっとした勇気が世界を変えます。 今日も素敵な一日にしましょう。 山田ゆりでした。 **アファメーション** 私は愛されています。 大きな愛で包まれています。 失敗しても ご迷惑をお掛けしても どんな時でも愛されています。 夫の急逝で私たち親子は いろいろな壁にぶつかりながら 日々成長しています。 3人の娘たちが愛おしい。 あなた、私たちは大丈夫。 ありがとう あなた。 ◆◆メールマガジンのお知らせ◆◆ 爽やか60代のゆりのメールマガジン。 無料レポートも 特典も ランディングページもありません。 毎日、ちょっとした気づきを 発信しています。 よろしかったら 登録をお願いいたします。 登録ページのURLは こちらに添付いたしました。 ↓ ↓ http://yuuki2.com/l/u/Z4bGUPjaVPxU6Dk5 ◆ ◆ 有料マガジン のお知らせ ◆ ◆ 有料マガジン【自分のための人生】 https://note.com/tukuda/m/m5b66808db98c 「読むとほっこりする」「胸にじーんと来ました」 などの感想をいただいているnote有料マガジンです。