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樹氷の中の決死のドライブ【音声と文章】

山田ゆり
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※写真は、私が車を走行中に
助手席の三女が撮影した樹氷です。

≪7分3秒で聴けます≫
音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。

おはようございます。
山田ゆりです。


今回は、
【樹氷の中の決死のドライブ】
ということをお伝えいたします。


年末年始に帰省しなかった二女は
今週の連休を利用して帰省することになった。

新幹線到着のA駅から在来線に乗り換えて
我が家の地域のB駅まで乗ってくる予定だった。

私は夜に車で家を出て、
B駅まで迎えに行く予定になっていた。


そろそろ車のエンジンをかけなければいけない夜10時頃、
二女から電話が入った。

今、新幹線から在来線に乗り換えるA駅についたが、
猛吹雪の為、在来線の運行が見合わせになったとのこと。

代替のバスなどもないとのこと。
深夜バスの運行も今日はしていないとのこと。

B駅までだったらいくら吹雪いても
私が迎えに行ける距離だが
A駅までは私では無理だった。


深夜であること
猛吹雪であること
山越えをしなければいけないこと。

夫がいたら、どこへでも迎えに行ってくれたのに。


娘を思う母心は満タンだったが
しかし、危険を冒してまで迎えに行くのは違うと思った。

娘はせっかくここまできたのにと残念がっていたが
今は冷静になった方が良いとの結論に達して

急遽、娘はA駅近くのホテルに泊まる事になった。



翌朝、私はいつも通りの時間に起床し
PCに向かっていた。
6:30ころ、二女より電話が入った。


「調べたら今日も電車の運行見合わせが続くそうだ。
今日の天気予報は今ならお天気で、
昼近くからまた吹雪くみたい。」
とのこと。

私のところも昨夜とは打って変わって
静かな朝を迎えていた。

娘の電話を受けて
私は、車で山越えをして娘を迎えに行くことを決断した。


出勤の準備中の長女に、出かける旨を告げ、
私はすぐに車に飛び乗った。

車庫から車を出していると私の携帯電話がなった。
三女から「私も乗るから待って」の電話。

まだ寝ている三女には声を掛けてこなかったのだが、
長女に廊下で話している声が聞こえたのだろう。

まもなく、大きなくまのプーさんのぬいぐるみを抱いた
三女が助手席に滑り込んだ。


私たちはまずはガソリンスタンドへ。
ガソリンと勇気を満タンにしていざ、出発。


寒かったが晴れていた。
時速60kmで走れば1時間くらいで着くが
私はそんなにスピードは出せない路面だと判断し
十分に止まれる速度で走行した。

しかし、途中、
道路の雪にハンドルをとられ
車体が大きくカーブした。

ヒヤッとした。
体を前のめりにして
ハンドルをしっかりつかみ
目を見開いて前と周りを見回した。

幸い、まわりに車はいなかった。
不幸中の幸いだった。
ご先祖様たちが守ってくれている
そう感じた。

あなた、無理せず、自分のペースでがんばるから見守って。



最初は晴れていたが山に入った頃には
予想通り吹雪いてきた。

道と道路わきの区別が全くつかない。
時速30kmしか出せない。
怖い。

でも、娘を迎えにいかなければいけない。
助手席には三女が乗っている。
私は使命感だけで運転していた。



「どうして一緒についてきたの?」って聞いたら
「お母さん一人だと、危ないから。
それに隣に誰かいると、安心すると思ったから」って。

走行中、少し怖いことがあると
「あー、びっくりしたねぇ」とか
「あの車、早すぎない?」とか
娘は言葉を掛けてくれた。

隣に三女がいてくれて、本当に良かった。

運転中の雑談が
何より、恐怖を和らげることができた。

三女も恐らく、怖いことになるだろうと予感したのだろう。

車に乗る時、いつもは持ってこない、
大きなくまのプーさんのぬいぐるみを抱えて車に乗り込んだから。

一人で走っていては独り言がたくさんになる。
同乗者がいると、
今の気持ちを吐き出しながら運転でき
ストレスは緩和される。

三女はそれをおもんぱかって
乗り込んできてくれたのだ。



走行中、道路の掲示板には
「現在の気温 -8°」
と表示されていた。

マイナス10°はないのか。
じゃあ、まだ大丈夫だな。
何が大丈夫なんだ~
とツッコミを入れながら笑った。

冷凍庫のような寒さ。
突然、真っ白な世界から
対向車がふわっと現れる恐怖。
ライトを点けて走っていても
直前にならないと見えない。


三女に、樹氷を撮って欲しいとお願いした。


目の前の樹氷をめでる余裕は私にはなかったが
助手席の三女を守るためにも
私はハンドルをしっかり握った。


新年早々、忘れられないドライブになった。



今回は
【樹氷の中の決死のドライブ】
ということをお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日にしましょう。

山田ゆりでした。



**アファメーション**
私は愛されています。
大きな愛で包まれています。

失敗しても
ご迷惑をお掛けしても
どんな時でも愛されています。

夫の急逝で私たち親子は
いろいろな壁にぶつかりながら
日々成長しています。

3人の娘たちが愛おしい。
あなた、私たちは大丈夫。


ありがとう
あなた。


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