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ドリル㉘「涙」

コツコツ宣言。

拙作を記録としてアップ中。

間が空きすぎてしまったが、コツコツは続けている。

年末に向けて、ゼミで宿題が出た。
5枚シナリオでなんかやってみろと言う。
お題はなんと「ラブストーリー」

恵那峡コンペも、次回テレ朝コンペも「ラブストーリー」だから、
というのが趣旨。それを膨らませてチャレンジだ!ってことなのだが。

だから、何度も言っているのだが
心は涸れてラブを忘れてしまっている私なのだよ。

「男と女を出せばラブストーリーになる」
と言う仲間もいるが、
やれキュンキュンを書こう、エロいのを書こうと
周囲では盛り上がっている。

ま、とりあえず涸れてる私は、向かうのはドリルだ。(あ、逃げてる)

このドリル
上手いト書描写とデイテールの重要性
という章で出ている「涙」という課題である。
そう。デイテール。ある事柄に付随する、個々の具体的で細かな事実だ。
手に取るようには理解できないが、とにかくト書き上手くなれ、意味ある芝居をさせろ、セリフで言わせず表現しろという感じ?

本には
こうした具体的な課題を出すと必然的に「涙」の描写、どういうシチュエーションで人物に涙を流させ、それをト書きで表現するか、セリフと組み合わせて効果を高めるか、というところに神経を使うでしょう。
と、すっかり手の上だ。

せっかくなのでぜひ先生の手の上で踊りたい。
踊りたいが、踊りが下手でわめいてるだけなのが情けない。

が、笑われてもいい。
とにかく書いたぜ。
そんな気持ちの今回。以下に記す。


★涙「後悔」

登場人物

進(14)中校生
晴美(43)母
晃司(45)父
宮地(48)学年主任
舞(12)妹

〇常盤団地203号室・中(朝)
   進の家。玄関で靴を履く進(14)。
晴美の声「行ってらっしゃい」
進「(呟いて)死ね」
   晴美(43)と晃司(45)、顔を見合わせ
晃司「絶賛反抗期だな」
   と苦笑。側で朝食を食べている舞(12)に
晴美「ほら、舞も早く学校」

〇中学校・2年3組・中
   進の教室。静かに授業を受けている。
   廊下を小走りでやってくる宮地(48)、
   静寂を破る様に引き戸を開け、
宮地「進、今すぐ来い」
進「?」

〇総合病院・手術室・前
   宮地に連れられて走ってくる進。
宮地「交通事故らしい」
進「?!」
   椅子でうなだれている晃司と舞、
   立ち上がり、こわばった顔で進を見る。
   ×   ×   ×
   『手術中』の赤ランプが消え中から看護師らが出てくる。
   一斉に立ち上がる一同。
   ベットには晴海。包帯とチューブだらけになっている。意識はない。
進「……」
   ボロボロと涙が溢れてくる。
    (了)

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