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災害に備えるのと同じように

買い物に行く車の中で、たまたま流れていたNHKの番組だが、画面に映って話している秋野暢子さんの言葉にはっとなって、買い物もそっちのけで車を駐車場に停め、真剣に聞き入ってしまった。

番組は NHK ハートネットTV 「私のリハビリ・介護 ブログにつづった“鬼退治”秋野暢子」再放送らしい。
https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/2288/
秋野さんがご自身のブログにもつづった癌闘病生活の話をしていた。癌が見つかって、放射線治療や抗がん剤を使って、小さくなった癌を無事切除できた話。ブログに書いたことで、つながりの輪が広がっている話だ。明るい言葉と表情が心に響いた。

私自身、今年になってすぐに受けた人間ドッグで、肝臓に腫瘤が見つかり精密検査を受けるようにという結果が届いた時は慌てた。だいたい最後に人間ドッグを受けたのも10年以上前だったので、やっぱり来たか、、、という感じでもあった。ただ、人間ドッグこそサボってしまっていたけれど、気になることがあれば、その度に大袈裟なくらい検査もしてきたのだ。胃カメラも婦人科のMRIも脳のMRIまでこの3年以内に撮っている。しかし、肝臓はノーマークだった。しまったなぁ、そういうものか、と思った。

すぐに地域では大きな総合病院に行って人間ドッグでもらった診断書の封筒を見せた。造影剤を使ったCTと腫瘍マーカーの検査をすることになったが、予約が3週間先にしか取れなかった。

その3週間の長かったこと。そういう時は悪いことばかり頭に浮かんでしまうものだ。夫にも申し訳ないな、と思った。これで楽しみにしていた山にも登れなくなってしまう。昨年亡くなっ義母のことが頭に浮かんだりもした。でも、多くの人が闘い乗り越えていることなのだから、覚悟を決めてがんばろうとも思ったりもした。
心配しすぎてこれではかえって病気になるのではないかと思った3週間だったが、結果は特に問題なさそうだとのこと。本当によかった。夫にもやっとここ1ヶ月ほどのあれこれを話した。結果が出てから話そうと思っていたから。

秋野さんは、たまたま薬の副作用も少なく、髪が抜けたことも、この機会にスキンヘッドにした!と前向きに話していた。すごいなぁと感心してしまう。そして、これからも次の再発に備えて筋トレをしたり食べ物を気をつけたりしていると話す。それは災害に備える防災のようなものだと。癌になってしまうと誰もが慌ててしまうけれど、日頃から備えて体力作りをしたり、知識を深めて行くといいのだと話されていた。その通りだと思った。私も備えるべき年齢だということは人間ドッグであきらかなのだから、これから心がけていこうと思った。

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