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山に魅せられて

「中毒性があるのかもなぁ」
去年から夫婦で山に登るようになって、今ではすっかり山の魅力に取り憑かれてしまった。
この春から夏にかけては、週末のどちらか1日は必ず山に登っていた。その間の平日も、次に登る山をどうするか、登山口はどこか、駐車場はあるのか、体力的に適当か、など地図を見たりYouTubeで登った人の動画を確認したりだから、けっこう忙しい。週末の天気予報も気になって1日に何度も確認してしまう。先週などは雨続きの予報に「さすがに今週は無理かもね、、」とがっかりしていたけれど、どうしても諦めきれなくて、あちこち方面を変えては天気を調べて、天気のもつ午前中だけでもと登ってきた。こうなると、もう依存症のようなものである。

どうしてこんなに山に登るのが好きになってしまったのだろう。
今年は降った雪が解けるのを待って近くの低山に登った。山は春が訪れるのもゆっくりで、枯れ葉を踏みしめながら歩くと、足元に小さいスミレが咲いていたり、小動物の小さな排泄物が見つかった。頂上では周りの山々にまだ雪が残っている雄大な景色に息をのんだ。
芽吹きの季節も美しかった。緑と一言で表すものが、こんなに多彩な色を持っていることに感心してしまう。頂上で食べる食事も楽しい。途中のコンビニで買ったおにぎりと、小さな鍋で作ったインスタントラーメンを食べる。汗をかいた後だからか、何も入っていないしょっぱいラーメンがたまらなくおいしい。

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そして、この夏は憧れの三千Mの高山に挑戦した。

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氷河期の地形を残す仙丈ヶ岳のカール

山でしか見られない高山植物を見つけるのもなんとも言えない楽しみだ。

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チングルマ

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イワギキョウ

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コマクサ

子どもたちが巣立っていって、今はまた2人だけ。そして一緒に山に登っている。山に登るごとに、過去も、この先も、いろいろな思いが重なっていく、そんな気持ちでいる。


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