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「色」の入った慣用句20選。生き生きとした文章に推敲する小ワザ

読み返して、「自分の文章ってインパクトに欠けるな」「引っかかりがなくてツマラナイな」「地味」と思うこと、ありませんか?

内容そのものや、切り口を再考しなければならないケースもあるでしょうが、語彙が少なく、似たような表現の繰り返しになっていて、文章が平板に感じられていることが原因かもしれません。

かと言って、誰も知らないような凝った表現や珍しい言葉を持ってくれば良いというわけではなく。

1つの方法として私がオススメするのは、小学生にでもわかる言葉で、文章に彩りを与えること。文字通り「色」を使った慣用的な言い回しを挿入してみることです。

「色」を使った文章は、読んだときに頭の中で映像化されやすいので、読者にも鮮明な印象を残しやすいでしょう。文章のメリハリも出ます。


そこで、「これを覚えておくと使える!」という色を使った慣用的な言い回しをご紹介していきますね。

単に紹介するのでは、面白くないので、クイズ形式にしてみました( ´艸`)頭の体操でやってみて下さい♪


次の〇に当てはまる「色」は何でしょう?

1 未来について〇写真を描く
2 この国の〇〇時代を築いた王について書かれた本だ。
3 問い詰められても、断じて〇を切ると決めた。
4 先生は〇筋をたてて怒っていた。
5 突然のことに、彼女は目を〇〇させていた。
6 あんな〇二才に、この仕事は任せられない。
7 「調子はどうだ?」と聞いたら、ニヤリと〇い歯を見せた。
8 〇幕は、あの政治家だったと噂されている。
9 雪が降り積もり、あたり一面〇世界になった。
10 このクラスの〇一点の彼女が、成績一番だ。
11 難しい取引先の交渉役として彼に〇羽の矢がたった。
12 あの人とは〇の他人です。
13 コンサート会場は〇色い声に包まれた。
14 人に罪をなすりつけて、あいつは腹〇い奴だ。
 
15 計画を〇紙に戻す。
16 〇子の手をひねるような、簡単な試験だった。
17 大勢の前で失敗し、〇恥をかいてしまった。
18 まだ入社3ヶ月、くちばしが〇色いよ。
19 この小説の〇眉は、冒頭のこの場面だ。
20 気になる人を目の前にして頬を〇らめる。

以上です。いかがですか?難しいものはほとんどないので、9割は答えられたかと思います(笑)

では、答え合わせです。


1 青(青写真)

2 黄金(黄金時代)

3 白(白<しら>を切る)

4 青(青筋を立てる)

5 白黒(目を白黒させる)

6 青(青二才)

7 白(白い歯を見せる)

8 黒(黒幕)

9 銀(銀世界)

10 紅(紅一点)

11 白 (白羽の矢を立てる)

12 赤(赤の他人)

13 黄(黄色い声)

14 黒(腹黒い)

15 白(白紙に戻す)

16 赤(赤子の手をひねる)

17 赤(赤恥)

18 黄(くちばしが黄色い)

19 白(白眉)

20 赤(頬を赤らめる)


「色を使った慣用的な言い回し」と言っても、これらはほんの一部です。気づいたら、ご自身でも集めて、コレという時に使ってみてくださいね。


どこかで聞いたことがある、目にしたことがある表現であっても、実際に自分が書くときに「使いこなせるか」どうかは、また別次元の話。

「この表現、ほかの言葉で言い換えたらどうなるかな?」「こんなふうにも言える」ということを、常に意識しながら推敲させると良いでしょう。

読んで目に浮かびやすい、臨場感が伝わる文章を目指していくと、読み手の反応もビビッドになってくるはずです。

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