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義母との暮らし
月盛です。
私が結婚していたのは4年弱の短さでしたが、その期間は義母を見送った期間でもありました。
同居した義母はもう80歳近くで末っ子だった元旦那を溺愛していたようでした。
元旦那はその甘えたところを私に見せまいとしたのか、義母に対しては「うん」「・・だね」とかのぶっきら棒な受け答えでした。
元旦那が居ない時間の義母は私に対する敵対心を隠すことも無くぶつけてきました。
自分の部屋からおトイレまでの廊下を自分が通る30センチぐらいピカピカに磨きます。
キッチンには入らず「お茶」「ごはん」「なんか甘い物」とか叫んでご所望です。
最初の頃は凄く落ち込んで休日もなるべく外に出るようにしていましたが妊娠が分かり休職期間に入るとそうもいきません。
どうせ気に入られていないのだからと開き直って、廊下の隅を拭いている義母に「もうお母さんついでですからこっちも拭いてくださいよ」とか言えるようになってきました。
ある夜、義母が「もし障害のある子が生まれたらすぐに離縁しなさいよ」と話しているのが聞こえました。
「分かった」と答える元旦那・・・。
義母の言いようより元旦那の返事の方がこたえました。
そのころから義母の足が不自由になり動かなくなったせいか急激に認知症状が出てきました。
「この女が私の時計を盗んだから」とか110番したり様々な不穏なことが起きてきましたが、不安の方が強いせいか私の事も頼るようになりました。
娘が産まれて義母の隣に寝せると、本当に優しい顔で見てくれたものです。
元旦那への気持ちははっきりと決まっていてあとは義母のことが気がかりで言い出せないでいました。
定点観察です。
居間は
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キッチンは
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義母が新しい薬のせいかぼんやりした所から抜け出せた日がありました。
久々に自分の部屋の前だけ掃除している義母がいました。
「あらついでにこっちもお願いです」と言うと
「絶対嫌だねぇ~」
「もうお母さんのいじわるー」
お互い笑いながら言い合っていたら
「あんな息子でごめんね ・・もう出ていくって決めてるの?」
「・・・・」
「間違って育てたかな いつ出ていくの?」
「お母さんの足が直ったらにします」
そこからお義母さんを介護し看取るまでの一年・・・。
離婚をしてこの誰も知り合いも居ないこの街にやってきました。
小さな娘を抱えていて仕事が大変な時、義母との日々を思い起こして介護の世界に飛び込めました。
義母を介護していなかったらやってみようと思わなかったでしょう。
本当に感謝ですね。
それではまた明日!
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