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朝比奈ケイスケ
2016年12月16日 22:06
吐く息が白く着色される様子を見つめていると今年も終わりの足音が聞こえてきそうな気がする。クリスマスやら年末年始やらで騒がしく浮足立っているようにすら感じてしまう街並みは眩しくて、鮮やかで、目障りで、鬱陶しい。そして自分が持っていないものを突き付けられる。ボクは寒いのが苦手だ。そして冬も苦手だ。言い訳を呟き、本質から目を背ける。常套手段だ。寒いから嫌いではなくて、多分
2016年12月11日 23:53
三十までにこれからの方向性を決める。そんなことを決めたのは確か十九か二十の時きっかけは小説のセリフだ。確か、その時は九階の教室の後方に座り水曜二限のつまらない大学の講義をBGMにして 物語の世界に魅了されていたのは 今になっても鮮明に思い出せる褪せない記憶。チェーンの古本屋で手に取ったのは偶然だった。 けれど背表紙に書かれた内容紹介に惹かれたのはもしかした