見出し画像

連作短歌5:「stay with nights」

いくつものページが綴じられ本になり本が集まり私になる末

本の背に見える電灯オレンジにひかる月はまだそこにある

寝静まる夜がそろそろ明けるとき眠れないのはくるしくないこと

ブルーライトの向こう岸に誰かいる鼓動を感じるありがとうを言う

肌の温もりと布団の温もりが重なり合うとき息をするとき

いつかみな眠るときがくるそのときが夜でなくとも星はかがやく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?