【つながる旅行記#310】なにかがおかしい弥山(みせん)登山。 【脱水!!】
前回は宮島水族館を楽しんで、その後流れで階段を登っていたら登山道に辿り着いた。
さて、ここから弥山(みせん)の登山が始まる。
厳島神社をスルーして登山とは一体自分は何をしているんだろうと思いつつ、久々の登山にワクワクしている自分もいる。
この挑戦前の高揚感……! やはり登山は良いぞ。
盛大にセミが鳴いている中を登っていく。
なんだかしっかりと登山道は整備されているようでちょっと安心だ。
おや、なんとここに白糸の滝があるらしい。
自分でも聞いたことがある名所の名前なので、こりゃ相当有名だ。
まさかの宮島にあったんだなあ……!
もちろん見ていこう!!
な、なんか思ってたのと違う……。
たしかもっと盛大に流れる滝だった気がするのだが……今はちょっと水が枯れ気味とかかな……?
ま、まあこういうこともあるか。
(※白糸の滝は日本中にあります)
整備された道を着実に登っていく。
すると、下の景色を見られる場所があった。
おぉ……!
遠くには宮島水族館で展示されていた牡蠣筏っぽいものが見えた。
そして手前には厳島神社の社殿と鳥居がしっかり見えて………
いやちょっと待て。
なんか様子がおかしくないか……?
海が干上がってる!!?
そう、呉にて川が干上がっていたのに遭遇した自分だが、同じ広島湾に面する宮島もまた、干満差がエグいのである。
2024年の10月1日のデータを見ると、最低は69cmで最大は349cm。
実に280cmもの干満差がある。
こりゃ相当な変化だ。
宮島に到着してすぐに厳島神社の鳥居を見るための船を出していたのを自分は見かけたわけだが、今や歩いてその鳥居まで行けちゃうくらいになっている。
いやはや、まさかあの鳥居にそんな楽しみ方があったとは……。
なにやら即座に山を降りて鳥居を見に行きたいという欲求が湧いてきたが、それは諦めて登山を継続しよう。
自分が選んだのは厳島神社ではなく弥山。
これもまた選択の結果なのだ……!
そんなこんなで休憩所に到着。
だがなんというかその……さっきから体がおかしい。
いや夏だし暑いのはわかっていたのだが、それにしたって汗の量が尋常じゃないのである。
拭いても拭いても、即座に玉のような汗が吹き出てくる。
もちろん顔汗も大変なことになっており、もはやボタボタと垂れすぎてメガネを拭うことすらやめたレベルだ。
まさかこれ、熱中症なのか?
思えば広島平和記念資料館でも熱中症のような感じがあったが、やはりまだ100%回復していなかった……?
とりあえず失った水分を取り戻そうと綾鷹を飲む。
しかしそこで気づく。 「もしやこれ、水足りなくね?」ということに。
……いやもちろん自分は登山経験者だ。
当然、大聖院の自販機で2本ほど飲み物を買ってこの登山に望んでいる。
しかしこの異常な発汗量は想定外だったし、そもそも飲み物2本じゃどの夏山もアウトな気がする。
久々すぎて夏の低山を舐めすぎていた……?
計画性の欠如!!
さて、しかしこの状況で下した自分の決断は山頂まで登るだった。
たしかマップには山頂休憩所の記載があったはずだし、山頂にはロープウェイもあったはずなのだ。
だからきっと自販機くらいあるし、ロープウェイで下にも降りれる……!
……果たしてその思考がまともな状態で出来ていたのかは定かでない。
だが自分は弥山を登り続けるのだった。
そんなとき、川を渡る場所に遭遇。
おぉ!!水!!!!
……いや流石に川の水を飲むわけではないのだが、川に手を浸けてみると、そりゃもう冷たくて本当に気持ちが良い。
さっそく川にみかんタオルを浸し、それを使って体中を冷やしていく。
あぁ、なんだか少しだけ体調が戻った気がする。
自然がもたらす冷たさってこんなに素晴らしいんだな……。
思えばこんなふうに川の存在に感謝したことなんて初めてかもしれない。
この経験はきっと強く記憶に残る出来事になるだろう。
自然に助けられ、山頂を目指して自分はまた歩き出す。
……いやはや、弥山には教えられたよ。
”水分の大切さ”をね……!!
「いやそれは弥山登山を通して得るような教えなんだろうか」と思いつつ、実際のところ水不足問題は依然として解決していない。
果たして本当に山頂に自販機はあるのだろうか……?
次回へ続く!!
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