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【つながる旅行記#309】宮島水族館を楽しみ、大聖院へ向かう

前回はあまりの混雑に嫌気が差して厳島神社を盛大にスルーし、宮島水族館にたどり着いた。

入口

暑さから逃げるように水族館の中に入ると、厳島神社感のあるスペースが登場。

さすが宮島にある水族館だなと思わされる良い演出だ。

アマモ
マガキ

どうやら宮島水族館は地域に関連する展示が多いようだ。

なにやらマガキの展示に力が入っているようだが、それもそのはず。
広島県は牡蠣の生産量日本一なのである。

広島の持つ「島がたくさんあって波が穏やか」&「川からのミネラル供給」という特徴が合わさり、牡蠣の養殖筏を浮かべるのに最高の環境なのだという。

島だらけ
ホタテ貝の殻にカキの幼生を付着させる
牡蠣筏
牡蠣ぐるみ

カブトガニの展示もあった。

大昔からいたというカブトガニだが、実は広島湾を含む瀬戸内海で広く確認されていたらしい。

しかし今では環境悪化で生息数は減少の一途だという。

瀬戸内海の一部の地域でカブトガニ保護の動きがあり、自分が石鎚山の登山でお世話になった愛媛県西条市もその一つのようだ。

(でっけぇ…)

実はカブトガニの血液は非常に有用で、ありとあらゆる有用な薬の天然原料として使われている。(そのせいで乱獲が問題になっていたりもするのだが……)

人間にとって非常に重要な生物でもあるし、どうにか上手いこと付き合っていきたいものだ。

なにやらカブトガニの血は結構な高値だというし、ここは日本で養殖してうまいことやれば……?

ただ、血液採取の絵面がなかなか凄いので、愛護団体が動き出しそうでならない。

うーむ……。

サギ
スナメリ
ミノカサゴ
ウーパールーパーたち
ウツボ

いやー、夏休みシーズンということで子供たちが騒がしいどころではないが、久々の水族館なのでやっぱり楽しい。

おや、個人的に思い入れのあるオオカミウオもいるぞ!

オオカミウオ

なんだか最初に知ったときは絶対にレア生物だと思っていたのだが、思った以上に日本各地の水族館で見ている気がするオオカミウオ

まあなぜか見ていて楽しいから良いんだけど。

!?

なんか今までに見たことない威嚇モーションをとっている!?


口がデカすぎる

は〜〜!!オオカミウオはじっとしているイメージしかなかったのだが、こんな風に凄まじい大口を開けて威嚇することもあるんだな……!

これは貴重なものを見れた気がする。

やはり水族館には寄ってみるものだ。


さて、こちらではペンギンの換羽が始まっているらしい。

なんとペンギンは1年に1回全身の羽毛が生え変わるのだという。

全然知らなかった。 (動物園行きまくってるのに…)

(そもそもペンギンは羽感が薄い気がする)

とはいえこの換羽、鳥の種類や生育環境によって頻度や部位が変わってくるという非常に難解なものらしい。

そして換羽は防水性能を元に戻すためにするのだが、相応のタンパク質が必要になるので無闇矢鱈に出来るものでもないという。

何かを生み出すには代償が必要なのだ。

……まあ水族館にいるこの子たちはタンパク質の心配は不要だろうけど。

カワウソ

いやはや宮島水族館、なかなか良かった。

派手さはないものの、地域のことがしっかり学べる水族館だったな。

ソフトで体内を冷却

なにやら歩いていくと大聖院という場所についた。

昔ここで秀吉が和歌の会を行ったとかなんとか。

摩尼車
凄い足の裏
厳島神社方面

階段があったのでついつい延々と登ってきてしまったが、ここからフェリーターミナルまで戻るのめちゃくちゃだるくないか……?

さすがに行き当たりばったりにしても計画性がなさすぎるような。

おや? あの看板は……?

なんとこのあたりに登山道があるらしい。

そう、なにせこの宮島は厳島神社のあるほんの一部を除いて、ほぼ緑に包まれている島なのだ。

そういえば最近はあんまり山に登っていなかった気がする。

こりゃ久々に登山を楽しむとするか!

大聖院コース

まさか宮島まで来て登山をする展開になるとは思っていなかったが、これもまた旅行の醍醐味というやつだ。

厳島神社をスルーした分、この弥山(みせん)登山を楽しんでいこう!!


……そう、当時の自分は「小さい島の低山なんてたいしたことない」という驕りがあった。

弥山はその油断を見事に突き、自分にとって忘れられない登山経験をさせてくれることとなる。


絶望の次回へ、続く……!


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