【つながる旅行記#136】十和田湖行く前に、ちょっとトイレ!
前回は新渡戸家の人たちに思いを馳せ、バラ焼きの美味さに感動した。
さて、今日はバスに乗って十和田湖へ向かう。
せっかくなのでバス停に行くがてら、ちょっと散歩しよう。
いやはや、実にアートが溢れる通りだ。
自分はこういう街中にあるアート作品が好きなので楽しい。
(作品を理解できているかはともかく)
やっぱりこういうのも大事な要素だよな……
そんなことを考えて歩いていたら、美術館についた。
相変わらず素晴らしい。
日常の中に非日常を感じる。
十和田市民は毎日これを見てどんな感想を抱いているのだろうか。
さて、向かいのアート広場のおばけに見つめられながらバスを待つ。
・・・
・・・
(なんだかトイレ行きたくなってきたな……)
そう、実は#134で触れたが、あのおばけの横にはトイレがあるのだ。
それを思い出したから行きたくなったのかもしれない。
……しかしよく考えたら、あれってアート広場のトイレだよな。
もしかしたら中もすごいアートな感じなのか……?
……ちょっと入ってみよう。
中に入るとシンプルなドアがお出迎え。
さらにドアをあけて男性用トイレに入ると、なんだか普通に公衆トイレだった。
まあ別に用を足せればそれでいいけど……。
……いや、違う。
普通じゃない……!
上を見ると、盛大に空が見えている。
さすがにここから覗く人間は居ないと思うが、ちょっとびっくり。
そういえば一部ガラス張りになってたな……。
そして前回外から見たときに、垂れた金属なのか人なのかよくわからない物体のアート作品があったが、その正体が判明することになる……!
こ、こいつ……!
『目がついてる』……!!!
そう、めっちゃトイレの中を覗いている作品だったのである。
この覗き魔は、インゲス・イデーによるアンノウン・マスという作品。
解説によると、この2つの目がアミニズム的な要素を気づかせる仕掛けということらしい。
……なるほど。
・・・
いや、わからないように見えてこれは少しわかる作品かもしれない。
確かに2つの黒い点があるということに気づいたら、「雫」だと思ってたものが明確に「人間」のように思えて来たのは事実だ。
無機質な物質が、2つの点を加えただけでまるで生物のような要素を持つようになるというのは、まさにこうアミニズムが……
うーむ……
芸術ッ……!!(語彙力ゼロ)
そんなわけで、バスも来たので十和田湖へ移動を開始する。
十和田市からは結構離れた場所にある十和田湖だが、一体何があるのだろうか。
トイレを覗かれるという経験が良いものだったかはともかく、寄ってなかったらあのアート作品の真の意味も発見できなかったのだ。
やっぱり動いてみるのは大事なんだなぁ……!
謎の学びをトイレで得つつ、次回へ続く……
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