【つながる旅行記#39】冬の五稜郭ふらっと散歩
函館空港から飛び立った飛行機だろうか。
陸路移動ばかりの自分には飛行機は憧れの存在だ。
そんな自分が来ているのは五稜郭。
言わずとしれた函館の観光名所である。
漫画のゴールデンカムイでは五稜郭はクライマックスの舞台にもなり、作品のファン達には聖地巡礼的な意味合いも加わって最強である。
もっとも、2016年のこの時点では、自分はそうなることなど知る由もない。
2月。
冬の函館はしっかりと雪が降る。
五稜郭においてもそれは同じだ。
雪かきをしてくれている人たちのおかげで問題なく観光ができる。
ありがたいことだ。
そしてつい最近下北で雪かきされた道に助けられた思い出がよみがえる。あのときはありがとう、下北の人。
もう無謀なことはしないよ……。(たぶんまたやらかす)
五稜郭は武田斐三郎によって作られた西洋式土塁で、箱館戦争の舞台になった。日本人同士が争っていた時代があっただなんて……と思ったが、戦国時代なんてそこらじゅうで争っていたんだった。
この五稜郭、そこそこ函館駅から離れているので、歩いていくのはあまり現実的ではない。いや、5kmや10km毎回歩いてきた自分が言うのもなんだが、せっかく函館市電が存在するのでそれを使えば良いのだ。料金もそこそこ安いし。
まあ市電だと一番五稜郭に近い「五稜郭公園前」で降りても、そこから1km歩かされるのはどうなのかなと思う気持ちはあるけれども。
(使ったことないけどバスのほうが良いかもしれない)
本来なら水が張り巡らされているのだが、堀はすっかりまっしろだ。
冬の五稜郭は白くて綺麗。
箱館奉行所が五稜郭の見どころ。
ちなみに今回は入らない。
そう、今日は軽い散歩なのだ。
だからこれでいい。
立待岬の回で語った図書館は、なんやかんやあって五稜郭公園近くのこの場所に移った。
岡田健蔵が大火から守った郷土資料や啄木文庫は、今はここに収められている。
今日はここで本でも読んで暇をつぶそう。(寒いし)
中にはちょっとしたカフェもある。
岡田健三が図書館の館長をやっていたころでは考えられなかったんじゃないだろうか。
時代は変わるものだ。
次回↓
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