見出し画像

【つながる旅行記#133】十和田市へ行こう。(十和田市現代美術館)

前回は北海道大学で色々と知識を仕入れることに成功した。

普段ろくにインプットがない分、たまにこういうことをするのは大事だ。

さて、ここはフェリーの中。

また向かっているのだ。青森に。

青函フェリーより高いだけあって、津軽海峡フェリーは豪華だな……)


もうすっかり新幹線ではなくフェリーで青森に行くことにも慣れた。

もうすこし収入があれば新幹線を使って……いや、でもフェリーのゴロゴロ寝てる間に着く感じも良いんだよな。

それに深夜便もあるし。(さっきの船内写真は朝4時のもの)

では新青森駅まで歩いて行こう。

もう9時だしバスもありそうだが、こうやって歩くのもストレス解消だ。

以前訪れた青森県立美術館と三内丸山遺跡の看板が見えた。

しかし、今回はそのどちらにもいかない。

弘前にもいかない。

新青森駅

さて、では目的地に行こうか。



到着した。


歩道には謎の蹄鉄

今の自分にとっては富士登山が思い出される。(#125参照

なんだろう、やけに馬関係の物が多い。
十和田市はに関わりの深い土地なのだろうか?


……そうだ、場所をまだ言ってなかった。

ここは青森県十和田市である。

今回はあまり今まで寄ってこなかった青森の南東部に来たわけだ。

では十和田と馬との歴史について話そう。

(少し長くなるぞ)


かつての十和田市付近は三本木地方と呼ばれ、一部を除いて痩せた土地ばかりだった。しかしそんな土地でやっと収穫した米も、3分の2が年貢として徴収されるという過酷な状況。(殺す気か?)

東北は厳しい土地だ。
冷害による凶作は3年に1回という割合で起こっていた。

そんな厳しいこの地域を救ったのが……新渡戸傳(にとべ つとう)である。

……「新渡戸」。

そう、あの『武士道』の新渡戸稲造に連なる新渡戸家である。

新渡戸傳は苦労して奥入瀬川(おいらせがわ)から水を引き、4年の歳月をかけて不毛の大地に水を引くことに成功。

そして馬市も開設し、凶作に苦しむ農民たちが馬を売ってどうにか生き延びる事が可能になった。

(まあ10両で売れても藩に税金で取られて1両の利益にしかならないっていう闇みたいなものはあるけど……)


そしてその後、富国強兵の流れとなり、他国と戦争するにあたって軍馬の需要が増大。国が高額で馬を買ってくれるようになったことで三本木は馬産地として名が知られるようになる。

ついには軍部は三本木に軍馬養成所を作り、産業のなかったこの地方の経済を潤し、軍馬の生産頭数が日本一となる。

ありがとう新渡戸傳。

ありがとう馬たち。

~完~


というわけで、十和田市(三本木)がいかにと関わりが深いか、なんとなくわかってもらえただろうか?

そして自分がこうして十和田に来たのも、北大時計台新渡戸稲造のあれこれを見たからだということも、なんとなく察したことだろう。


それはともかく、今回は美術館を見に行く。

十和田市には、現代アートで有名な美術館があるのだ。

……?


何だか普通ではない雰囲気を醸し出している公園があった。

しかし今は美術館へ急ごう。

なぜならもう15時を回っているからである。(計画性ゼロ)

というわけで、十和田市現代美術館に到着。

なんだか凄い現代アート作品がいっぱいあるらしい。

というか…

なんだかもう庭に凄いのが置いてあった。

これは……花で出来た馬……?

いやはやすごい作品だ。

こんなものがポンと置いてあるとは。


!?



地球防衛軍(ゲーム)で見たような巨大アリが居た。


こんなのが大群で襲ってきたら勝てるわけないじゃん……。

奇しくもゲームの中に入ったような体験ができてしまった。

よく見るとメカメカしい


さて、「さっさと中入れや」という人もいることだろう。


……うん、もちろん入ったんだけどね。

なぜか中の画像がなくて……。

まあこの旅行は2016年なので、まだ当時は美術館での撮影がOKなところは少なかったので仕方がない。

すんごい巨大なおばあさんとか、小さい人で構成されたシャンデリアみたいなものとか、なんだか現代アートの中でも素直な驚きで楽しめる良い美術館なので、これはぜひとも紹介したいのだが……


そうだ、他人に頼ろう

noteにはいっぱい記事があるから!!


そうそう、なんかこんな感じで非現実感を味あわせてくれる素晴らしい美術館だった。

美術は絵画や彫刻だけではないのだなと実感する。

こりゃ現代アート美術館巡りもいいかもしれないな……。

さて、では引き続き十和田市を味わうとしよう。

あ、向かいの公園も見とかないと……



そんな感じで、次回へ続く…


サポートには感謝のコメントをお返しします!