【映画】限界ゆえになぜか『首』を見る深夜2時の記録
帰って来るやいなやベッドに倒れ込み、気づけば深夜2時になっていた。
(ああ、今日もnoteを更新できなかった……)
……そうだ。自分がかつてエナジードリンクを飲まないようにしようと決めたのも、こんなふうに突然電源が切れたように限界がくるからだった気がする。
もうエナジードリンクに頼るのはやめねば……いや、在庫がなくなるまでは飲むか。(もったいないし)
さて、なにはともあれ早起きしたことで多少の余裕があるので動画でも見ようか。
というか、ただでさえ少ない睡眠時間をさらに減らしているのが、この動画を見る習慣なのだ。
何がいいかな……もう今期のアニメも大半が終わったし。(ガルクラはいいぞ)
そんなことを考えながらアマプラをうろついていたら、なんと北野武監督の『首』が配信開始されていた。
これは三英傑揃い踏みの時期の戦国時代を舞台にした映画で、”構想30年”とかいうなんだか凄そうな雰囲気で以前から気になっていた映画だ。
というか気になりすぎて、もはやどんな内容かもレビュー動画でわかっているのだが、やはりここは自分で観て、自分の目と耳で知りたい。
そんなわけで、気づけばSD版を400円でレンタルしたのだった。
(さりげなくケチっていく)
いきなりだが、「首」は真面目な戦国映画ではない。
いや、その表現もちょっと違うか……?
なんというか、この映画は非常にシビアに戦国時代の異常な価値観や無常さを描いているのだが、ところどころでめっちゃコントみたいな描写が挟まる映画なのだ。
(グロテスクなシーンは普通に多いのでそこは注意だが)
そのため、シリアスで歴史準拠な戦国モノを期待して映画を見に行った人はこの映画に激怒するかもしれない。
しかし個人的にはこれがまた意外に面白かったのである。
最近お笑い番組を全く見る機会がなかったせいで、笑いの閾値が下がっているのだろうか?
なんかもう端々で挟まるコント描写に毎回クスリと笑ってしまった。
(躁かな…?)
なお事前にレビュー動画で聞いていた通り、確かに衆道シーンはかなり多い。
とはいえ昔の日本はそんな感じだったという知識はコテンラジオなどでそこそこ仕入れていたので、わりと普通に見れてしまった。
やはり知識は世界の見方を変えるらしい。
どちらかというとそういった描写よりも命の軽さというか、首なんてものにこだわる戦国時代の異常さをこれでもかと描いていることが自分には響いた。
響いた結果、「戦国時代とか絶対行きたくないわ…」という感想が生まれたのは言うまでもない。
そして「現代ってなんだかんだ良いよな!!」という今を生きるポジティブさをゲットした。
大河ドラマとかを見ると魅力的な時代に思えてしまうこともあるが、実態はこの映画のように狂った思考と暴力に包まれたどうしようもない世界だったんじゃないかな……みたいなことを思わせてくれる映画だ。
あまりこの映画の世間での評価は芳しくないようだが、個人的にはレンタルしたことを後悔しない程度の得るものは十分にあった。
……そうだ、語らねばならないことがあった。
弥助のことである。
実は最近ゲーム界隈で弥助が注目を浴びて……というか炎上してるのだが、彼はこの映画にもしっかりと信長の側近として出てくる。
そして秀吉(ビートたけし)に対して、「サルのくせにサムライのふりしてる(笑)」などと発言したり、光秀を投げ飛ばしたり、信長に「黄色いクソ野郎!」と暴言を浴びせかけスパッとやっちゃうなど、やりたい放題。
実際には歴史的な資料が皆無すぎる弥助なのだが、彼については今起きている騒動を含めて、別記事でしっかりまとめられたら良いなと思う。
(弥助を創作で都合よく使ってきたのはこれが初めてではないはずだし)
また、戦国時代を生きた外国人に関しては伊東の旅行記で三浦按針について知って興味が湧いているので、深掘るには良い機会でもある。
なお三浦按針ことウィリアム・アダムスに関しては、ディズニープラスのSHOGUNで主役のモデルにもなっており、こちらは非常に好評らしい。
弥助もモチーフ程度にしておけば炎上しなかったのかもな……。
なんにせよ良い気分転換が出来たと思う。
「戦国時代よりは今のほうがマシだから…」という慰めが良いものなのかはわからないが、一時しのぎにはなりそうだ。
明日は土曜日。
でも休みではない。
さあ、頑張っていこう。
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