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【つながる旅行記#63】舐めちゃいけない闘牛場と、さくらねこ。

前回、空腹に耐え切れず宇和島鯛めしを優先してしまったが、いよいよ闘牛場を本格的に目指すことにする。

トンネルにも闘牛

しかしGoogleMapには本当に助けられる。
自分が初めての土地でも問題なく旅行できるのは、間違いなくこのアプリとスマホがあるからだ。今の時代に生まれてよかったなと思う。

まあ、未来の人たちがこれを聞いたら、「もっと便利なものがあるのに!」と話しているかもしれないが。

いやこの道あってるのか?


あからさまに人間の侵入を拒んでいるというか、誰かが通っている形跡もないような気がするんだが……。

で、でもGoogleは絶対だから……。

一応住宅街に出た。絶対他の道あるだろうなこれ。

苔むした壁
階段を発見

苔に惹かれて変なショートカットに入ってしまった。
本日何度目の階段だろうか。
でもこれに耐えられる足になっていることに驚く。
ニートだった頃と比べて、明らかに足は進化したといえる。

まともな道に出た。

環太平洋大学の短期大学部に着く。

短期大学部……?
4年制大学の中に短大のようなものが入ってるのだろうか。

そういうのもあるのか。

さくら

そして謎のキノコを横目に、やっと到着した。
これが宇和島が誇る闘牛場だ。

もちろんやってない

夕方の寂しい感じも相まって、独特の雰囲気がして非常に良い。

そして闘牛をやってるところなんて日本でここくらいなんだろうなあと思っていたら、実は他でもやっている所はあったらしい。
しかしなかなかに良い感じに全国に分散している。
こうしてみると島の文化という感じか。(いや本州も四国も島だが)

相撲みたいな番付
秀宗活躍してた

看板をみると、年5回の開催のようだ。
でも料金は3000円とリーズナブル。

昔バイトで両国国技館に行ったきっかけで相撲の料金を調べたことがあったが、普通に1万円くらいしていて「金持ちしか行けないわこれ」と思った記憶がある。それに比べれば行く気になる値段だ。

そしてよく見ると、観光闘牛というものを申し込めば、これ以外の日にも開催してくれると書いてある。1結という謎単位は一試合ということらしい。

【観光闘牛】
1ヶ月前に申し込むことで闘牛を楽しむことができます。
5分間くらい対戦させ、勝負は付けず引き分けで終了させます。説明や写真撮影もあります。料金は1結(1試合)30人までで60,000円となります。(30人以上の場合は、一人あたり500円の追加料金が必要です。)

https://www.uwajima.org/tougyu/tougyuzyo/hazimete/vol01/

説明を見るに、かなり前から申し込みが必要なのはあれだが、しっかり目的の日に闘牛が見れるシステムというのはありがたいかもしれない。

「5分の対戦」で「引き分けで終わらせる」というのを聞いて、5分で6万円か……と一瞬思ったりもしたが、大人数での観戦なので人数で割れば大したことはないし、説明や写真撮影もあるという。
そして、5分も頭をぶつけ合うというのは牛にとって割とハードな気もする。自分なんてプランクを開始して1分もすればぷるぷるなのだ。
全身運動5分は侮るような時間ではないのかもしれない。

そうだ、今はYoutubeがあるんだからそれを見ればいいのだ。
まあ時間軸はおかしなことになるが、
2020年の宇和島闘牛大関戦の動画を貼っておこう。

これを見ると5分でも楽しめるとよくわか……

というかめっちゃ人間襲われてる。



しかも驚愕なのは内容だけではなく、動画の再生数である。


再生数、2093万回。


も、もしかして自分、闘牛舐めてた……?

なんだか中に入れなかったのが残念になってきた。
しかし年5回のどこかに来るとなると、なかなか難易度が高いな。

ふとあたりを見ると、大量に猫がいることに気づく。

稚内でも夕方になって人の気配がなくなるとシカが出てきたが、(#3参照)宇和島では猫が集まっているようだ。

耳のV字カットを見るに、しっかりと去勢されていることがわかる。
この形が桜っぽいので、さくらねこと呼ぶとかなんとか。
そして3月22日はさくらねこの日らしい。
さ(3)くらねこ にゃんにゃん(22)とのこと。(えっ?)

あまり猫の邪魔をしても悪い。
日も落ちてきたし帰ることにしよう。

この旅でまた新たな文化を知ることができた。

月もはっきりしてきた
宇和島城

さぁ、帰ろう。


電車に乗り込む。

記事にするとかなりの数になってしまったが、宇和島観光はすべて一日の出来事だ。宇和島を歴史からグルメまで満喫できたなと心から思う。

松山大洲西条石鎚山宇和島にと、愛媛は本当に最高だった。

ありがとう愛媛。ありがとう四国。

じゃこ天のジャリジャリ感を味わいつつ、また遠く離れた地へ帰ろう。


そうだ、そろそろ北海道新幹線が開通するらしい。

世の中は変わっていくのだ。

次はどこへ行こうか。


【次回】


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