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【料理】『エアインチョコ』を自分で作れるはずだったんです…!!

ある日、エアインチョコが猛烈に食べたくなった。

欲に抗えない自分はスーパーに駆け込んで『ぷくぷくたい』を購入。

暴走する欲求を満たした。

しかし思ったのだ。

これってどうやって作ってるんだろうと。

あのエアインチョコのきめ細やかな構造は自宅で再現できるのだろうか?


色々調べた結論をさっさと言えば、重曹があれば自宅でも作れるらしい。

調べる過程で食品用の重曹掃除用の重曹の違い(※純度)や、「なんで”重曹”と呼ぶのか」等の知識が得られまくりだったが、全部書いてたら料理パートに行くまで1000字かかるので興味が湧いた人は個々人でチェックしていただきたい。


そしてありがたいことに、明治がエアインチョコの作り方を紹介してくれていた。

頼ろう。

プロのレシピに。


まあ料理難易度は☆1らしいので、こりゃ失敗はしないな!(フラグ)



そんなわけで早速作っていこう。

明治公式のレシピは以下である。

板チョコレート 50g (明治の板チョコ1枚分だよ!^^)
食用重そう(じゅうそう) 小さじ3分の1
 小さじ3分の1

重そう(じゅうそう)は必ず、食用を使ってね!

なお、今回はレシピの2倍量で作っていく。

そして小さじ3分の1ってなに?という話なわけだが、1.6666…mlである。
これは対象が水の場合であり、もちろん物によってこの数値は変化する。

この事実に既に心が折れそうだが、もちろん我が家に小さじなんてものは存在しない。

もう水も重曹も3ml3gということにして先に進もう。


そしてまずはレンジに入れるチョコを100g測っていくのだが、ちょうどいい器が存在しないのでデカすぎる器を使用。

なぜこんなに物が揃ってないのに料理記事を書いているのだろうかと思ったが、環境を言い訳にしないスタンスということにしておこう。

ブラックフライデーで買った割れチョコ

レシピの2倍量の100gのチョコを測ったところで、これをレンジで加熱していく。

明治のレシピによると600Wで50秒らしい。


だがうちのレンジは500W200Wの2択しかないのだ。

☆1レシピの難解さに震える。

1分あたため(500W)

とりあえず500Wで1分あたためたが、どう見てもまだ個体だ。

もう一度あたためよう。

計2分でいい感じにトロトロのチョコになった。

ではここに重曹と水の混合物を加える。

重曹水

そしてここで即座に混ぜる!!

そうしないとすぐ固まってしまうらしいのだ!!

混ぜろ混ぜろ!!

……成功したか不明だが、そこそこ混ざった気がする。


そうしたらこれをもう一度加熱するらしい。

レシピによると600Wで30秒とのことだが、500Wでは何秒なのか。

まあ1分くらいやっとけばいいだろということで加熱する。

加熱後

レシピでは「ここで化学反応が起きて膨らみます!」とのことだったが、あんまりそんな感じはしない。

まあ中身はエアたっぷりかもしれないので、これをシリコンカップに入れて冷蔵庫で冷やす工程へと移る。

そしてもちろん我が家にシリコンカップとかいうエレガントな容器は存在しないので、よく洗った氷トレーを使う。

なんだかやけに水を弾くし、容器として優秀な気がしてきたぞ氷トレー

しかしモコモコしている感じは多少あるが、うまくいってるのか……?

少し訝しげに思いつつ、20分冷やす


そして取り出したのがこちら。

なんかちょっと美味しそうに見えてきたぞ……!(造り手ゆえの贔屓)


エアインチョコ、完成です!!



では早速食べていこう。

とりあえず串を刺してみる

ググッ…!

(なんかエアインチョコとは思えない硬さが伝わってくるぞ…?)


でもなんだか見た目は良い感じだ。

こういうの見たことある気がする。


ではいただきます!


(ハムッ……!)


・・・


チョコ!!


いやそりゃチョコだろという話なわけだが、
正直なところ表面しかホロホロ感がない気がする。

残念ながら自分の知っているエアイン要素は皆無だ。

うーむ、ちょっと切ってみよう

はたしてぷくぷくたいのようなエアイン構造の片鱗くらいは見えるのだろうか……?

いやもうカッチカチだった。

これはどうみても成功とはいい難い。

……そしてなんだろう、口の中がしょっぱい気がする。


重曹の別名は炭酸水素ナトリウムなので、もしかして塩化ナトリウムのようにしょっぱいのか……?


天下のヤフー知恵袋に行くと、「炭酸水素ナトリウムがしょっぱいなんて言うやつはおかしい」という回答があった。


いやしかしチョコが微妙にしょっぱいのは事実なわけで……。


そうだ、重曹は手元にあるんだから舐めてみよう

ペロッ……


……うん、ほのかにしょっぱい

そしてこれはチョコから感じるしょっぱさと同じだ。


塩化ナトリウムより数段劣る
が、自分はこれをしょっぱいと感じる。

やっぱり自分で確かめてみないと真相はわからないね!!



なんの記事だよという感じになってきたが、要するに失敗しました。

手元に残ったのはちょっとしょっぱいチョコ100gである。


どうやらバターに続いてまた一つ、市販のものに頼る商品が増えたようだ。

エアインチョコ、一体工場ではどんな超絶技術で作られているのだろうか……?

メイキング動画とかあったらいいのに。


あ、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』はチャーリーとチョコレート工場の前日譚でもなんでもないので注意しようね!


そういえばチャーリーとチョコレート工場のウンパルンパは上司に似てたな……と思い出しつつ、自分はしょっぱいチョコをかじるのだった。


我こそはという方は、エアインチョコの自作に挑戦してみて下さい……!


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