薬剤師として働きながら独学で医学部学士入学合格したnote#1

つかれのと申します。
私は薬剤師として働きながら、独学で医学部学士入試合格しました。
Twitter(X)で医学部学士入試についての質問がよく来るので私自身の体験についてnoteに記載していこうと思います。
これから、医学部を目指す方々に役立てれば嬉しいです。


今回のnoteで記載すること
・経歴
・医学部入試に必要な3要素
・志望大学の選び方
・医学部編入の実情
・具体的な勉強方法
・1日のスケジュール
など書いていこうと思います。

「そんなに長々と読めないよ!」って人がいると思うので、
簡単に結論から述べると、

私は【才能】と【時間】がない分、【お金】を使う私立医学部に狙いを絞り、唯一学士入試を行っている北里大学を志望校に設定し、今の生活を手放す社会的・経済的リスクを最小限にするため、
仕事を続けながら独学で半年間勉強して合格しました。




今回は簡単な経歴から説明します。

<学歴>

中学:偏差値35(みんなの中学情報調べ)
高校:中高一貫校なのでエスカレーター式に進学
   最初から私立薬学部志望(英語、数学1A2B、化学)で大学受験→合格
大学:偏差値57.5(みんなの大学情報調べ)
   ストレートで私立薬学部卒業し、薬剤師として勤務
社会人:2022年8月24日に医学部受験決意。翌日から独学で勉強スタートし、半年で北里大学医学部学士入試合格


私はなぜ北里大学の医学部学士入試を受けることにしたのか?
その理由を説明する前に、
<社会人が医師免許を取得する方法>と<医学部入試合格に必要な要素>を説明する必要があります。

<社会人が医師免許を取得する方法>

20代以降の方が医師免許を取得する方法は
医学部編入 ・ 医学部再受験 ・ 海外留学
の3つです。


・医学部編入
社会人から医学部を目指すならばこれが一番最初に思い浮かぶでしょう。
現在編入を実施している大学は29校あります。(医学部編入実施大学リスト | 試験概要 | 医学部学士編入 | 河合塾KALS
募集人数も5名程度と少ないです。
また、編入のシステムは大学によって変わり、大学によっては出願要件が厳しく、歯科医師であること、英語資格・スコアが必要だったりします。
受験科目としても生命科学を勉強しなければならないこと。などハードルは高めです。実際の合格者も、東京大学、旧帝大卒だったり、研究で成果を上げた人が多い印象です。自分の経験がいかに医師として活かせるかを説明できる人に向いています。
メリットとしては2年次、3年次編入であるため医師免許取得まで数年短縮できます。受験時も多浪扱いされないことも良い点でしょう。

・医学部再受験
再受験は18歳の現役受験生と同じ土俵に立ち、多浪の浪人生として大学入試を受けることです。大学入試を経験してあまり時間がたっていない人や、塾講師のアルバイトをやっていて知識が抜けにくい人にはお勧めです。編入と違って、受験校も多く、私立・国公立問わず幅広く選べます。ただし、編入と違って、ライバルが18歳と若いですから、年齢差別を受ける可能性はあります。表立って公表はされていませんが、多浪生に寛容な大学とそうでない大学があると噂されています。
メリットとしては受験科目(英語、数学、化学、生物など)が決まっていて過去問も充実しているため、独学での努力の方向性がわかりやすいことです。
受験生時代に受験勉強に力を入れていて大学受験が終了してから期間が空いていない方にはおすすめです。
また、再受験では「地域枠」という選択肢もあります。地域枠は学費を大幅に抑えることができ、難易度も低い傾向にありますが、卒業後の勤務先に制限があったり、指定された診療科に従事する必要があります。


・海外留学
あまり詳しくないので詳細は省きますが、海外の大学に入学し、医師免許取得後、日本で再取得するというやり方です。ハンガリーなどが人気です。
英語が得意な人はチャレンジしてもいいかもしれません。

上記の3つの選択肢の中で、どの道を選ぶべきか考えるには、自分の持っている能力や時間、お金妥協できる範囲を整理する必要があります。

次に、そのパラメーターについて解説します。


<医学部入試に必要な3要素>


医学部合格に必要な要素は3つあると考えます。
それは、

・才能
・時間
・お金

これは一般(再)受験、学士編入のどちらでも共通する重要な3要素です、
これらの要素を満たすほど合格には近づくと思いますが、必ずしもすべての要素を持っていなくもよいです。

例えば、勉学の「才能」に突出した人は短時間で効率的に勉強し、国立医学部に進学するでしょう。皆さんのお友達にも「部活動に熱中しながら難関大学に現役ストレート合格」という天才がいたのではないでしょうか。
現実的には才能が突出している人は少ないので、「時間」「お金」をかけるほうが現実的です。
「時間」はそのままの意味で時間をかけて才能が足りない分を勉強量をカバーするということです。
つまり、受験によるスコア は 才能×時間 で決まるということです。
「お金」は賄賂ではありません笑。
大雑把にいうと、医学部は難易度=偏差値が高ければ高いほど学費は安くなる傾向にあります。

6年間の学費比較
・国公立 350万~400万
・私立  1850万~ 4700万円
     偏差値トップ(72.5)  慶應義塾大学 2200万円
     偏差値ワースト(60)    川崎医科大学 4700万円

私立大学 学費ランキング | 医学部比較ランキング | 医学部受験ラボ (igakubujuken.jp)

学費は出願における一つのハードルになるわけで、学費の安い国立大学はライバルが参入しやすいでしょう。その分、ハイレベルの受験生が集まりやすく才能が必要になります。
私立大学ははある程度お金が必要なため、受験すること自体が難しくなり、ライバルは減ります。

才能があるかどうかやってみなければわかりませんが、
時間お金については自分がどこまでのリソースを割くことができるのかを考えましょう。


<医学部へのルート選び>

ここまで、<社会人が医師免許を取得する方法> と <医学部入試に必要な3要素>を紹介しましたが、
では具体的にどんなパラメーターを持っている人がどんなルートに適正があるかを考えましょう。

いろんな道があります。どのルートならば歩めるだろうか?
と考えるといいでしょう。
・名門大学卒業で研究成果もあるので、難関国公立の学士編入を狙う。
・時間とお金があるから大手医学部編入専門予備校に通う。
・働きながら受験したい。時間がない、なんとかお金を稼いで私立に入学する。
・独身で英語ができてお金もあるから、海外の大学へ留学して医師免許取得。
・退職して時間を作って3年かけて勉強して国立を再受験する。
・時間、お金ないけどへき地医療に携わりたいから地域枠の再受験。
など

もちろん、 才能、時間、お金 いずれかの要素が「0」では合格は成立しません。(時間かけても才能なくて1つも覚えられない、才能あっても勉強時間とらない、勉強してもお金なければ受験費用払えませんからね。)

<私が北里大学医学部学士入試を選んだ理由>


長くなりましたが、私の話題に戻ります。
私のパラメーターは才能10、時間20、お金100 でした。

才能:中堅私立大学卒業で研究成果もなく、英語は喋れない。
時間:薬剤師として正社員で働いており、仕事を辞めるリスクを取りたくなかったので、時間は不足。
お金:薬剤師の給与、株式投資などで稼ぐ。家族の援助。

私も最初は国立大学学士編入を思いつきました。受験科目である生命科学は薬学部で学んだ知識が生かせるだろうし、なにより3年次編入が魅力的でした。
学士編入は過去問が公開されておらず、生命科学という未知の分野を独学することは難しいため、塾に入って情報を入手することは最善の選択です。
そこで、大手医学部学士編入塾(KA〇S)に入塾を考えましたが、合格できる保証もないのに年間100万円(対面+100万)を支払う気力がなく、与えられたカリキュラムを行う時間も不足していました。また、当初志望大学として考えていた島根大学(薬剤師は3年次編入できる)合格者のチューターがいらっしゃらなかったので入塾はしませんでした。
さらに、国立学士編入合格者をSNS上で見つけると大半は東京大学卒業だったり海外大卒業だったりと、自分が太刀打ちできる世界ではないかなと感じてしまいました。英語の問題を見てもかなりレベルが高く合格までに3年以上かかってしまうように思えました。

そして次に考えたのは 私立大学の学士入学です。
私立大学で学士入学を実施している大学は北里大学(1年次後期編入)と岩手医科大学(3年次編入)の2校のみです。
岩手医科大学は歯科医師かつ岩手県の地域医療に従事することを確約できる者のみが出願資格であったため、不可能でした。
北里大学は大学卒業のみが出願資格であり、受験科目も一般入試と同じ内容です。

 {2023年度 北里大学 医学部医学科 学士入学 要綱}
  志望理由書 《本学志望の動機》《自分が誇れること》
  一次:英語、数学(一般入試より大問1つ少ない)、化学、生物or物理
  二次:小論文、面接
医学部 | 学士入学者選抜試験|北里大学 (kitasato-u.ac.jp)

医学部 | 学士入学者選抜試験|北里大学

北里大学は入試科目が一般入試と同じであるため、受験生時代の知識が活用でき、独学でも勉強のやり方がわかりやすいです。過去問も赤本が売られているため、安値で購入できます。また、他大学の再受験対策にもなるため、再受験も同時に行えます。

ただ、最大のデメリットとして、卒業までの学費は3500万円と膨大にかかります。
(各奨学金を利用できます。)

私は医学部入学後の学費は高くても支払えるが、合格が未定の段階での出費はできないと考えていたため、この道を選択しました。

2023年度入試の受験日は2月だったので、まずは半年間働きながら参考書を解く生活を始めました。
2023年度に合格できなくても2024年度に入試方式が指定校推薦と同様の形式に変更されるという情報が出てたため、2年かけてもいいと意気込み勉強し、2023年度に無事に合格できました。


ちなみに、
北里大学は2024年度から入試形式が一部変更され指定校推薦と同じ形式となります。
受験日は11月に変更され、問題も一般受験時よりも易しくなると予想されます。
これから、学士入学を考えている方で、経済的な問題をクリアできる人は最も合格率が高い大学となるではないでしょうか。
医学部 | 学士入学者選抜試験|北里大学 (kitasato-u.ac.jp)


長くなってしまったので、
具体的な勉強方法や使用した参考書、医学部入試の具体的スケジュールは次のnoteに記載します。



以降のnoteでは
・なぜ医学部進学を決意したのか
・医学部入試の具体的スケジュール
・入試にかかった費用
・なぜ独学にしたのか
・面接対策
・どのくらいの点数がとれたのか
・実際に合格した志望理由
・面接で聞かれたこと
などを記載させていただきたいと思います。

ここまで、読んでいいただいてありがとうございました。

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