143.おなじこと。

こんばんは。まきです。

部屋の掃除をしていたら高校1年生のときに友達と作ったアルバムが出てきて、眺めていたら泣いてしまった。

高校入学当初は新しい制服に身を包んで、身も心もまっさらな気持ちで浮足立っていた。初めて履いた学校指定のスカート( 私の中学校は公立中学校では珍しく私服だった )がなぜだか少し気恥ずかしくて、周りの女の子達にチラチラ目をやっていた。

中学校の頃の私はほんとうに学校が嫌いだった。毎日毎日同じような髪型の、同じようなお化粧をした( 私の中学校はなんとお化粧も自由だった! )友達と同じような授業を受けるのがとにかく苦痛だった。友達と同じような会話を繰り返していると、自分も同じようなことしか言わなくなる気がして、でもそんなふうに考えてる自分にも嫌気が差して、ついにはあまり学校に行かなくなってしまった。不登校と言うほど頻繁に休んでいたわけじゃないけど、ほとんどそう言っていいように思う。

高校に入って、私に話しかけてくれた子がいた(フォロワーさんなら知ってるかもしれない、あの子です)。その子と一緒に色んな子と遊ぶようになって、インスタも使い始めた。高校一年生は、その子とその子の周りの友だちと遊んで過ごした。思えば、あの頃が限界だったのかもしれない。

みんなでいっせーのでインスタに同じ投稿をして笑い合ったり、文化祭や体育祭でお揃い髪型でおそろいのグッズを持って写真を撮ったりした。当時文化祭や体育祭で、自分でデコったネームボードをみんなで作って、文化祭を回るのが流行っていた。みんな持っている「推し」なる概念を自分の中にも探し求めて、なし崩し的に人間を推した。その頃の私は楽しかったのだろうし、それが原因で今また学校に行かなくなったわけではないけど、そんな些細なことの中でも「違いかた」まで同じな友達の輪の中にいるのが辛かった気がする。

自分もたいして個性があるわけではないのに、みんなと同じなのが気持ち悪いと感じて、そう感じてしまう自分が一番没個性なのかもという気がして、そう感じたくなくて、もう学校に行かない。

アルバムを眺めていると、その頃遊んでいた友達数人と一緒に撮った写真が見つかった。みんなで同じポーズをして、同じ顔で笑っていた。でもそんな自分の笑っている顔が、本心からの笑顔だったことを思い出して、ばかばかしくてまた泣いてしまった。
高校での今までの2年間で、自分がなにを気持ち悪がっていたのかも揺らいでしまいそうになった。深夜に見ていいものではなかったかもしれない。

せめて、同じは嫌だという気持ちがみんなと同じだったらいいな。

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