ブランディングを考えるー原点に立ち返り、磨くことー

こんにちは。
CRAFT CHAI Tuesday.です。
このnoteはチャイシロップ「Tuesday」が商品になるまでの記録です。

今日は、Tuesdayがブランディングについて考え始めた頃のお話を。


なぜブランディングが必要か。

製造先を探し始めた頃、SNSでの情報発信もはじめようと思いたちました。


実はInstagramにチャイとカレーのことを投稿するためのアカウントは作ってあり、細々と運用していたのです。
でも、統一感もなく、自分で投稿しておいてなんですが、「これは一体どこに向かおうとしているのか...」と悩んでいました。

そんな時にふと「ブランディングする必要があるのではないか」と、思ったわけです。一体、私がやろうとしていることはどういうことなのか、自分の中で固めておく必要があるのではないか、と。

何かをデザインする時もそうですが、発信していく内容やビジュアルは、そのものの内面を反映していなくては意味がないと私は思っています。

誰に届けたいのか、そのためにはどんなビジュアルが必要なのか、どんな言葉を使えば響くのか、目的は何なのか。

これらをまずは明確にして、発信やデザインの指針にしたかったのです。


「関連書籍を数冊読めば、大体概要は掴める」のルール

私は何か知りたいことや学びたいことがある時、そのキーワードで検索して引っかかった本を何冊も読みます。

図書館に行って、蔵書をキーワード検索し、気になるタイトルのものをピックアップして読む。
そうすると、大体大事なことはどの本にも登場するので、ああ、これがポイントなんだな、というのが分かるわけです。

今回もそんな感じでブランディングの関連書を読んでいきました。
読んだ本をいくつかご紹介します。


勝てる場所を見つけ勝ち続ける 1分間ブランディング (著:石井貴士)

一番最初に手にとったのが、この本だったのですが、めちゃ分かりやすかったです。
「1分間」とあるだけあって、要点がまとめて書いてあり、「ブランディングってなんぞや」「ちょっと難しいことは省いて、簡単に説明して欲しい」という人におすすめ。

この本をドリルのように使って、自分に当てはめて考えを進めてみたのですが、かなり整理されました。


ブランディング・ファーストー広告費をかける前に「ブランド」をつくる(著:宮村岳士)

こちらはアマゾンでも人気だったので、手にとってみました。
ブランディングを軸にしたデザインの重要性について書かれています。
ブランディングを行う外部への影響だけでなく、内部(インナー)への影響についても書かれており、勉強になりました。
ブランディングを手掛けるクリエイターさんやデザイナーさんにおすすめの本です。


今日からできる!小さな会社のSDGs(著:村尾龍介)

こちらはブランディングの本ではなく、SDGs関連の事例がたくさんのっている本です。
検索に引っかかって出てきたので読んでみたら、ヒントをたくさんもらえた一冊でした。
ブランディングを考える時に、「ブランドとして、何をしていくのか」という目的を決めることはもちろん大事なことだと思うのですが、それだけでなく「しないこと」を決めることも大切なことだと教えてくれた一冊です。


ブランディングとは「まだ誰も立っていない立ち位置に立つこと」

いくつか本を読んでなんとなく分かったことは、
ブランディングとは、「まだ誰もいないブルーオーシャンを自ら作り、そこに立つこと」なのではないか、ということ。

例えば。
ただのコーヒーやさんはたくさんあります。
でも、あなたのコーヒーやさんは本当にただのコーヒー屋さんなのでしょうか。

商品に込めている思いは?
あなたにしかない強みは?
経験してきたことで商品に生かされていることは?

原点に立ち返り、言語化していくこと。
それを掛け合わせて表現していくことで、世界にたった一つのコーヒー屋さんになる。

例えば、「元エンジニア×体を壊した経験×コーヒー屋」だとしたら、何か面白い、オリジナリティのあるサービスができそうじゃないですか?

それがブランドをつくる、ということなんじゃないかな、と。


「母×インド×私」= Tuesday.

Tuesday.のことを考えてみました。

この頃、Tuesday.のチャイシロップはいろいろな人に飲んでもらえるようになっていて、それが嬉しくて、ターゲットを絞れていませんでした。

でも、よくよく思い出してみると、
Tuesday.を作り始めたのは自分自身が妊娠・授乳中に飲める美味しいデカフェ飲料がほしかったことがきっかけでした。

ではなぜ、美味しいデカフェ飲料が必要だったのか。
自分自身が母になり、感じていた複雑な気持ち。いろいろなものを変化の中で失っていってしまう寂しさや切なさ。そんなものを軽やかに忘れさせてくれるものが欲しかった。

そのことを思い出して、コンセプトを作りました。
Tuesday.は「すべての生み、育む人へ愛をおくる」をコンセプトにしています。

子どもを産み育てることも、
今までなかった何かを生み出すことや
それを育てていくことも。
何かを愛し、手をかけていくことにはとてもパワーがいります。

何かを愛す人ほど、自分に手をかける時間がなくなり、自分への愛が足りなくなってしまう。
自分が母になったからこそ、分かるようになったこと。

自分よりも何かに愛を注ぐあなたに。
いつでもどんな時でも飲める美味しいチャイが
辛い時も嬉しい時もそばにあって
あなたは十分頑張ってるよ、そばにいるよって、
応援するみたいに、サポート出来たら。

そんなことができるものを作りたいと思ったのだと。
原点に立ち返ったことで、見えてきたことがたくさんありました。

ブランディングについては
引き続き勉強を続けていきたいと思っています^^


 Tuesday.

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