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【cinema】ボーダーライン

わ〜、これもめっちゃ前に見たやつだ。コレ、見た方がいいよと周りに言いたくなる数少ない作品の一つでした。アクション好きな人もシリアスなミステリーが好きな人にも満足してもらえる作品だと見て確信したからです。

とにかく音楽がゴツい。脇腹のあたりがしくしくする感じになる。
エミリー・ブラントはそこらへんの女優とは違うのだということ。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品にはほぼハズレがない。この監督のなら見てもいいと思える数少ない監督。
ベニシオ・デル・トロのいかつさ。彼でないとダメだ。

上記は、映画を見てすぐに下書きした言葉です。とにかくそうなんです。

私はわりとメキシコの現在(いま)に興味があるというか知ることができるならもっと知りたい方なのですが、そうでなくて、麻薬戦争のことを知らなくてもドキドキしながら、楽しめる(という語弊があるのか)作品なんです。CG使いまくりの超ド派手アクションも映画館で観る迫力はすごいと思うんですけど、こういうふうに心理戦とアクションを巧みに使い分けた作品も観た後の満足感は半端じゃないと思います。

このドゥニ・ヴィルヌーヴという監督はたしかフランス系カナダ人で、私は「灼熱の魂」という映画のインパクトがものすごかったという記憶があるんですけど、彼の作品はハズレがないです。ヒュー・ジャックマンが復讐の鬼と化した「プリズナーズ」も見応えあったという記憶が。あらすじは以下のとおり。

巨大化するメキシコの麻薬カルテルを殲滅するため、米国防総省の特別部隊にリクルートされたエリートFBI捜査官ケイトは、謎のコロンビア人とともにアメリカとメキシコの国境付近を拠点とする麻薬組織撲滅の極秘作戦に参加する。しかし、仲間の動きさえも把握できない常軌を逸した作戦内容や、人の命が簡単に失われていく現場に直面し、ケイトの中で善と悪の境界が揺らいでいく。(映画.comより転記)

このケイト役をエミリー・ブラントが演じていて、私は「プラダを着た悪魔」の時から彼女推しなんですが、今回のエミリーもカッコいいんです。彼女のためにある役だわ〜と思いました。

そして、何と言ってもベニシオ・デル・トロ!彼は何だろう、あの目つきの中に様々な感情を抱え込む役柄がピッタリで、彼が善悪どちらか判断がつきにくいのはもう彼の天性のものなんだろうなと思うのです。もう「シビれる」という言葉を使わせていただきたい。

あとは見てほしい。音楽のどす黒さとメキシコとアメリカの国境沿いの乾いた感じと人間たちの汗や吐息でべたついた感じは、見てもらわないと伝わらない。

正義って何なんだろう。執念ってこうだわなと思わせられる作品であることは間違いなしです。もっと早く感想書けばよかったな。

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