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【cinema】チェリー・タバコ

エストニア映画。3年前に首都タリンを訪れたので、その街並みが見れたらいいなぁと思ったんだけど、もうちょっと郊外が舞台だったっぽい。結末まで書いていますが、それは私が6月に見たまま、放置していたからです。忘れないためです。

17歳のラウラは毎日が退屈でしょうがない。母親は子ども扱いしてきて、うっとうしいし、同年代の男の子はバカばっかりだし、子供っぽい遊びには飽き飽きしている。ある日親友メリットに誘われて参加したハイキングでラウラは、リーダーの中年男のヨーゼフに出会う。最初は緊張した関係の2人だったが、ローラは次第に彼の野生的な魅力に惹かれていく。年上の男性との初恋を通じて、大人の女性へと変貌を遂げる少女の揺れる気持ちを美しく描く。(EUフィルムデーズサイトより一部修正し、転記)

タイトルどおり、甘酸っぱさと苦さの残る少女の一夏の物語。同世代の子たちと私は違うんだと背伸びして、近づいた男性は、どんなに手をのばしても届かない存在だったんだとわかってしまうのです。

エストニアのどこかの森にキャンプへ行くラウラとメリット。メリットはそこで出会ったちょっと年上の男性と早々と関係を持つことに。それに影響されて、はやる気持ちもあったのか、ヨーゼフのワイルドな魅力にはまっていくラウラ。あの森がダメだ。あんなシチュエーション、誰でも王子様に見えるわ。

手紙までしたためて、ヨーゼフの家に向かった彼女を待ち受けていたのは、彼の妻だった…。

うーん、よくある話だ。それでもこの映画が月並みでなくて、ただただ美しいと思えるのは、ラウラの透明感と、森の静けさ、気高さが表されているからです。それ以上それ以下でもなく。空気感はとても好きでした。澄み切った感じが、スクリーンいっぱいに溢れている感じ。

EUフィルムデーズにて。

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