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【cinema】俺たちとジュリア

イタリア映画祭 大阪 5/7 2本目
もうすぐ見て2ヶ月が経つよ、コレ。でもコレでやっとイタリア映画祭で見たもののレビューは最後です。

人生につまずいた中年のディエゴ、ファウスト、クラウディオの3人は大きな農家を共同購入し、ホテルにリノベーションして再起を図る。ファウストに金を貸している左翼思想の激しい気質のセルジョとクラウディオの店で働いていた妊娠中のエリーザが加わり、妙なチームワークで順調に準備が進む。しかし、クラシックカー「ジュリア」に乗った犯罪組織の一員ヴィートの出現で、事態は思わぬ方向に転がり…(映画祭公式サイトより転記、一部追記、改訂)

ザ・イタリアンなコメディ映画、負け組のオッサンたちの再出発物語。
ディエゴ、ファウスト、クラウディオ、セルジョ、ヴィート、エリーザ、皆、何かしら心にわだかまりを抱えているけれど、悪いヤツはいなくて、微笑ましくなる。
けれど、協力者でもあるアブゥー(アフリカからの不法移民)の存在は現代イタリアの闇の部分でもある。それも笑いにしているけれど。
それにしてもカモッラってあんなこすいことばっかしてるのねー。みかじめ料とか…日本のヤ○ザと同じだ。
爆笑だらけだけど、ラストにしんみりさせられて。

ジュリアとはアルファロメオの型名で、人の名前ではありません。あの車がなければ彼らは再生できていなかったかもしれないくらい重要な意味を持っています。んなことあるか?って思うけれど。

「オレはどこへ行く?」というコメディ映画がイタリア本国では観客動員数900万人超えで、アバターにも迫る勢いだと映画祭の時に聞きました。それでめっちゃ期待して観たら、私にとってはハズレだったんです。主人公がダメダメだっていうのは共通しているけど、ひたすらダメダメで押せ押せで行くか、ダメダメから奮起して自分たちの未来を切り拓くかの違い。笑いの質もちょっと違うけど、私は断然こっちの方が良かった。日本で公開するなら絶対こっちだと思うんだけど。

ストーリー展開に新しさはないと思います。こういう内容って結構あるよね。どうしようもない人たちだけど、みんな集まって一念発起して力を合わせて再出発!真に悪いヤツはいなくて、外敵はいるけど、それをもみんなで撃退!というような。具体的なタイトル思い浮かばないけど。

何か書いていて、もういいだろとなってきました。もっと早めに書いとくんだった。こんなレビューだけど、すごくいい映画でした。他に6本くらいまだ感想が残っているので、これくらいにします。

今年のイタリア映画祭総括。
自分としては本数的には少ない方で、計6本。それでも例年のごとくABCホールに土日張り付きでした。東京でしか上映されなかったもので見たかったものもありましたが、都合上、今年は東京には行けず。なかなか映画祭から一般公開されるものは少ないのだけど、何本かはなるだろうなーと期待を込めて。個人的には「私と彼女」、「素晴らしきボッカッチョ」あたりが公開されると思っている…。願いとしては東京オンリーの「処女の誓い」と「待つ女たち」を見てみたい。
毎年、野村雅夫さんの軽妙な作品紹介トークが楽しみになってきました。あのイタリア映画に関する豊富な知識はどこから取り入れているのやら。
寝てしまった映画もありますが、それでもやめられないです。映画以外に福島付近のお店を攻略するのも楽しみの一つです。行ってやってもいいよという方、また来年も開催されると思いますので、行ってみませんか…?

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