これをやる目的ってなんですか?という問い。
チームの責任者になって初めての新卒メンバーの話です。
彼女は、入社半年くらいすると自分の仕事や会社に不満を持ち始めていて、
まだマネジメントのマもできていなかったぼくは、どのようにモチベーションを上げて、楽しく働ける環境をつくれるか悩んでいました。
ちょうどそのころ、代表が口うるさく言っていたことが、
物事の目的を常に考えろということ。
そのせいもあってか、(そのおかげって言った方がよいかな)
入社半年の彼女の口ぐせは、
これって目的は何なんですか??
(今思い出してもイラっとすることは言わないでおこう)
冒頭でも書いた通り、会社に対して不満を持っていた彼女は、
何をするにしても少し批判的で斜に構えて物事をとらえていました。
少しでもおかしいと思えば、「目的はなんですか?」
まだ若かったぼくは、必死で彼女に、
なんでそれをやるのか、なんのためにやるのか、やることで自分にとって、チームにとって、会社にとってどんな意味があるのか、だから目的は○○だ!
ということを伝えていました。
すごくどぎまぎしながら、汗をかきながら伝えていたのを覚えています。
当時は必死でしたね。
責任者として、なめられてはいけないという思いもあったと思います。
自分がしっかりせねば、と。
本来は、
・まず自分で目的を考えさせる
・お互いに共有する
・ずれがあれば目線合わせをする
・ぼくが100%ではないので、共通の目的を一緒につくるスタンス
というように一緒に作っていくことが大事だと思っています。
ただ、ぼくは彼女に感謝しています。
(いや、当時は、ことあるごとに「目的ってなんですか?(嫌味顔)」と言われ正直かなりイラついていたこともあったけれど!!)
目的を考える力を鍛えていただきましたね。
代表が口うるさく言っていたあの時代、社内でだれよりも目的を意識できていたと思います。
そのおかげで、今でも何のためにやるのかという目的を常に考えていると思います。
あとは、目的が決まると満足してしまいがちですが、
やることが目的になってしまって、
本来のなんのためにやるんだっけ?が飛んでっちゃうってことがよくあります。
ぼくは今でもあの彼女の表情と言葉がふっと頭に浮かびます。
それくらい強烈な、「目的は何ですか?」という問い。
フリーになったこれからも大事にしていこうと思います。
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