ドリームダイバー・02 妞妞 目覚める
アラームでもなく、誰かのたてる物音でもなく、自然と目が覚めた。
自然と、といっても爽快な目覚めにはほど遠い。
時計に目をやると午後の2時。
喉の渇きを覚えて、部屋の隅にある棚の上の水差しからコップに移し、口を付けた。
ぬるい。
寝汗で、髪もシャツもぐっしょりと濡れている。
古くて小さな扇風機は、眠っている間もずっと点いているいたけれど、その弱々しい風はこの夏の暑さを払い切れないでした。
ボーッとした頭で、ただベッドに座り込んで時を過ごした。
どこからか、ラジオのニュースが聞こ