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力みと脱力の4スタンス理論

先日こんなツイートをしました。

今日は脱力についての質問があったので
「脱力しようとして脱力できる場所のほとんどは脱力しちゃいけない場所」
という内容を説明しました!
これ4スタンス理論かなり関係あるのでそのうちnote書かなきゃいけないですね!

https://twitter.com/tt_4stance/status/1632753912242659330

これをもうすこし細かく書いてみます!

※この記事では一般の方にも分かりやすいように
REASH理論や骨理学全般を4スタンス理論と呼んでいます。
より正確な解説は書籍か公認トレーナーの指導をご受講ください。


結論:軸ポイントは脱力しちゃダメ

実はこの話のヒントは過去にツイートしたことがあります。

軸ポイントは「意識するならココ!」
可動ポイントは「どうでもいいから気にしない!」
可動ポイントを意識して曲げるとタイプと反対の動きになるかも。

https://twitter.com/tt_4stance/status/1623584038912167936

「肘をまげる」
・肘を意識して曲げるのか
・肘じゃない所を意識して結果的に肘が曲がるのか
受け取り手によってタイプに合ったり合わなかったりします。
ウィトゲンシュタインの言語ゲームとか連想する人もいるかも?
自分の身体感覚は自分で見つける方が定着度アップ!

https://twitter.com/tt_4stance/status/1628954550572056578


軸ポイントと可動ポイントとは?

人間のカラダは骨と関節という決まりに合わせてうごきます。
筋肉は多少無理な動きもできますが、骨を無視するとねんざしたり骨折します。

骨の動きと脳の認識(骨座標など)の関係性をときあかす学問が「骨理学(4スタンス理論)」という分野です。

うちわのあおぎ方を例に

軸ポイントと可動ポイントの説明としてうちわのあおぎ方があります。
うちわをあおぐ時に、あなたは手首を振りますか?それともヒジを大きくうごかしますか?

人によって自然と自分に合うカラダの使いかたをしていると思います。
たとえば手首とヒジの両方に力を込めてあおぐとすごく不自然になりますよね。

4スタンス理論では、動作中に安定感がほしい場所を「軸ポイント」積極的にうごいてほしい場所を「可動ポイント」と呼びます。

となり合った関節は軸か可動かの役割分担しています。
同時に意識してうごかすと軸-可動の関係が崩れるので、
うちわをあおぐときに手首派の人とヒジ派の人がいます。


どこが主導なの?

「軸ポイントと可動ポイントどっちを意識するの?」は勘違いが多いです。
可動ポイントを意識する人は多いですが、あまりうまくいきません。

実際は軸ポイントの意識が必要だからです。
名前が「軸」と「可動」なのでややこしいですね(私も初学者のころは間違って解釈していました)。

もちろん無意識に自分の動きができることが望ましいですが、
もし意識するならば可動ポイントではなく軸ポイント主導です。

反対に言うと「可動ポイントは意識せず自由に動いちゃっていい場所」です。むしろ可動ポイントはほとんど無視する方がうまくいきやすいです。


脱力しようと「意識」すると危険!?

ここで本題に戻ってきます。
カラダは軸ポイント主導なので、脳は無意識に軸ポイントを操作しようとします。なので「脱力するぞ」と意識すると軸ポイントの力を抜いてしまう可能性が高いです。

本来は安定すべき軸ポイントから無理に力を抜けばとうぜん体のコントロールを失います。すると代わりに自由に動いてほしいはずの可動ポイントに力が入ります(これを代償動作と呼ぶこともあります)。

つまり力を入れるべき場所から力が抜けて、
力を入れなくていい場所にムダな力が入っている状態です。

スポーツや音楽などいろいろな現場で「脱力」という言葉が使われているのに、脱力どころか「力み」につながることが多いのはこれも原因です。


「脱力」の代わりにできること

ここまで「意識的な脱力は意外とむずかしい」という話を書きました。
それでは従来型の脱力がうまくいかない人は代わりに何をすればいいでしょうか。

大きく分けると次の2つがあると考えています。

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