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長期交換留学へ ~留学準備編 Part.1~

留学先の選定
民間の留学斡旋会社を頼り、留学に行くことを決意しました。
もちろんどの会社にするのか当時はスマホで簡単に検索して決めるなんてことはできません。資料請求をして、どれが良いか調べ、ある会社のプログラムに英語試験を受けて申し込みました。
現在の留学先は英語以外も選べるかもしれませんが、当時は英語圏のみでした。

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アメリカは特に安価で百万円ほどでしたが、他の国は数百万円ほどしていました。
他に比べてなぜこんなに安いのか。もちろんその国の物価も関係しているかもしれませんが、当時の私は知るよしもありません。何に対しても安いものには理由があるのです。

私は即決でアメリカを選びました。
理由としては、前回の短期留学の良い思い出とハリウッド映画や音楽が好きだったからです。

私が当時好きだった歌手、Avril Lavigneはカナダ出身ですが、カナダを留学先へとは考えていませんでした。
また、オーストラリアやニュージーランドは私の通っていた高校の学生も多く留学するので、わざわざ民間団体の留学に申し込んだのに選ぶという選択はありませんでした。
もし私が留学に行かなければ、オーストラリアへの1週間の短期留学が修学旅行だったからです。
イギリスは一番高額だったので選択肢から先に除外しました。
やはりその金額も理由の一つですが、この会社を通してイギリスに留学する学生はその当時2名しかいませんでした。その学生は超が付くほどお嬢様で、幼少期をイギリスで過ごし、既に英検準1級に合格している学生でした。黒髪ロングでセンター分け。ディズニー映画のポカホンタスのような女の子でした。彼女には既に白人のイギリス人彼氏がいて、留学は彼に会いに行くためだと言っていました。
イギリス留学を選択した彼女と他国に留学する私たちのような学生の空気感はかなり違っていました。

一般家庭で育ち、ハリウッド映画や洋楽に憧れていた引っ込み思案な私という人間からしたら、他の学生が別世界の価値観を持つ人に見えたのは言うまでもありません。

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★留学前は平均的な女学生でした。性格はおとなしいほうです。
当時流行っていたキャミソールをよく来ていました。留学を経験して1年後、私は別人となります。この長い留学話の最後にイメージ図を公開したいと思っています。

留学準備強化塾へ入会
長期高校留学の申し込み時にその団体が主催している学習塾のようなものに参加するのが申し込みの必須事項でした。
試験を受けて受かったからといって現地の学生と共に現地の授業を受けてついていけるはずもないからです。
現在は日本在住の外国人も増え、日常で外国人を見ても珍しいことはなくなりました。
コロナ前は観光客も多く、外国人から道を聞かれるなんてよくあることでした。また、外国語を学びたいと思えば、スマホに溢れんばかりのアプリがあり、YouTube検索すればネイティブが英語を無料で教えてくれます。Google翻訳をすれば何語にでも訳せるし、正確性も増しています。
しかし、当時は日本人として育ち、日常生活で外国人講師以外の外国人を見ることもあまりありませんでした。英語の環境にいない中、ちょっと書籍で勉強したからといって現地の人と同じ教育を受けるには相当の努力を必要としたのです。
その為、この学習塾は必須でした。
毎週末、学習塾での英語学習への取り組みが始まりました。
学習塾の講師は同じ団体から留学を果たし、帰国後に日本の大学進学をした先輩対がアルバイトとして教えてくれました。クラスはクラス分けされており、私のクラスには留学を控えた10名ほどの学生がいました。渡航先はバラバラです。
こういった拠点は全国に数か所あるそうです。ビザ申請を行う際、その年同じ団体から留学へ向かう学生が東京に集結し、団体で大使館にてビザを取得します。
イギリスへ留学する人も同じクラスでしたが、授業開始日が異なるため、10名のうち2名は途中でクラスを卒業しました。
出発までの半年間に、現地高校に入学してから困らないための話す訓練や課題への取り組み。クラス内で発表する能力をあらかじめ養っておくことを目的としていました。
私はそれだけでは足りないと思ったので、洋書を読み漁ったのを覚えています。
スマホもパソコンもないので、辞書をひたすら引き続け、新しい単語はノートに記載してひたすら暗記。電子辞書は最先端でしたが、あまりに必死に勉強している私を見て、当時両親がプレゼントしてくれたのを覚えています。

私の人生の中で「生き急ぐ」という瞬間は中学2年生から大学2年生までのこの期間でした。毎日が生きているという実感の連続でした。

語学学習で大切なことは「話したい。相手を知りたい。理解したいし、理解してほしい」という強い気持ちだと思います。間違えても良いし恥ずかしいこともありません。声を発するという訓練が重要です。
強化学習塾のおかげで目に見えて話すスピードは速くなりました。

長期交換留学へ ~留学準備編 Part.2~[ビザ申請のため、東京の米大使館へ]へ続く→



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