一人ぼっちのおばあちゃん

私が大学生の時に書いた日記を振り返っていたら、思い出深い日記があったので、ここに記す。

以下から、大学生時代の日記。

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さっき、飲み会の帰り道、前から80代くらいのおばあちゃんが歩いてきて、おばあちゃんが突然僕に『今何時』って聞いてきたので、『深夜2時過ぎだよ。こんな時間に何してるの?』って聞き返すと、『お腹空いたからスーパーに行く』って。

こんな時間なのに〇〇行きのバスが無い?とか、同じ言動を繰り返す。私には認知症のおじいちゃんがいるので、これはヤバイな思い、スーパーと帰り道まで同行することを決めた。タクシーでスーパーまで連れて行くと、おばあちゃんがお礼をしたいって言い出した。
大丈夫って断ったけど、かなりしつこく言ってきたのでパンを一つ手にとった。おばあちゃんは、おにぎりを2つ買って、おそらく計300円ほどした。

レジに着くと、おばあちゃんは財布を取り出すが、中から出てきたお金は200円も満たなかった。代わりに僕が先にお金を払うと、おばあちゃんが財布を見せながら、あんたがさっき払った分取りなさいって。おばあちゃん目もすごく悪くて、いくら入ってるかもわかってなかったので、そっから20円取ってその場で「ありがとう」と私は終わらせした。

そのやりとりを見ていた店員の冷たい目は忘れない。

帰りもおばあちゃんの家まで送ると、今度はヤクルトがあるから家まで上がって来なさいって。
因みにおばあちゃんは、兄姉を戦争で亡くして、ずっと一人で暮らしてるって言ってた。

おばあちゃん家に上がると、詳しくは言わないけど、かなり酷い状況だった。恐らく一人で掃除も掃除も出来なくて、ゴミも捨てれない状況。一緒にいる時おばあちゃんは何回も寂しいって言ってた。
少し一緒にいて、僕は帰った。
帰り途中、ただただ私は一人で泣いてた。

私は正直、ガミガミうるさいじいちゃん、ばあちゃんは嫌い。

僕はおばあちゃんを助けたって自慢がしたいんじゃなくて、なんとも言えない気持ちになって、悲しくなって、今現在、日本にどのくらい一人ぼっちの老人がいるのだろうとか、自分のばあちゃんと照らし合わせたり、孤独死のニュースとか、認知症の老人が深夜徘徊するニュースとか、よく見るけど現実を体験みて、どうにかしないといけないと思った。
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何かを考えにきっかけになればと思う。

以上

#日記 #社会問題 #少子高齢化  

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