田中透
田中(@tanakakusho)と里見透(@ThorSatomi)による、ノープランリレー小説!
その晩、葛城とその配下を加えた使節団一行は、七節領は矢雁山の麓にある湯治場で宿を得るこ…
停戦が結ばれた隣国へ足を踏み入れる時、山背は不思議な感覚に襲われた。この土地の人たちと…
七節へ向かう旅の支度は、あれよという間に整った。整えられてしまった、というのが正しいか…
稲穂比古に山背が出会ったのは、かれこれ五年前。隣国七節との戦の折である。耶雲の人間にと…
「突然申し訳ない。近くへ立ち寄ったものだから」 涼し気な笑みを浮かべ西宮の敷居をまたい…
能登は続けて語り出した。 直系の子がいない帝の後継に目されているたの五名。元々は能登…
山護に、打ち勝つ。 思いもよらぬ能登の言葉に、山背は応じることが出来ぬまま、ただ深く…
能登はぽつりぽつりと語り出した。一番いい景色は御所の裏手側にある高台で、だけど訪れるこ…
山背にしがみついた、能登の体がぎくりと揺れる。念の為、腰に帯びてきた剣の柄に手を置き、…
「神隠しだなんて、内親王としては箔がつくのかしらね」 「ちょっと。当時は唯の皇女さまでし…
遷都。 それこそが、能登殿が誓筮京からはるばる耶雲へ預けられた理由である。 霊場を多…
能登(のと)殿が耶雲(やくも)の地にやって来たのは、むせかえる様に暑い夏の日のことだっ…
※制作者達のメモを兼ねているので、ネタバレに配慮しません。 ★耶雲の人びと 山背(やましろ…