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駐車場

「ごめん、急にトイレに行きたくなってきた!やばい!出そう!」突然の激しい尿意に彼の方が彼女に向かって叫んでいた。

2人はディナーデートの帰りだった。さっきまでの素敵な雰囲気をぶち壊す彼の尿意だった。

「ちょっと、こっち来て」彼女は冷静だった。彼を連れて行ったのは、路地裏にある駐車場だった。10台程が停まれる大きさだった。ここにトイレあるのか?と彼は思った。

「この上に立って」と彼女が指差す。そこには「No.9」と白い文字で書かれていた。駐車スペースの番号なのだろう。彼は言われるがまま「No.9」の上に立つ。するとどうだろう。さっきまでの激しい尿意がすっと消えてしまった。

「あれ?なんで?」と彼は驚いて彼女を見る。「私にもわからないの。1年ぐらい前に偶然見つけたのよ。そこに立つとトイレ行きたくなくなるの」「ふーん、世の中って分からないことだらけだな」カップルは家路についた。

次の日、あるサラリーマンがタバコを吸う場所を求めて、この駐車場に来た。誰もいなかったので、ちょうど「No.9」の上に立ってタバコに火をつける。

ふーっと煙を吐き出し、灰を一振り地面に落とす。「No.9」に灰がふりかかり、消えていく。

その瞬間、サラリーマンは爆発的な尿意を感じる。もほや彼の理性ではどうすることもできなかった。一瞬でズボンが尿で濡れていくのがわかる。彼は駐車場の上で激しくお漏らしをしてしまった。

その様子を一部始終見ていた人がいた。駐車場にこの変な魔法をかけた魔法見習いだった。笑いをこらえながら、これで路上タバコがなくなればいいと思った。

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