4有栖川有栖『46番目の密室』
読みました!有栖川有栖の『46番目の密室』です!!
有栖川有栖は初めてで、めちゃくちゃワクワクしながら読みました。
この作品、今月の15日からミュージカルが上映されます。
すっごく見たかったけど、日程と会場の関係で私はいけません。キャストも知ってる人ばっかだったのに😭(つかほぼテニスじゃねーか!)
せめて配信でみれたらな、と思うので、今回原作を読む運びとなりました。
有栖川有栖といったらやっぱり火村英生!と思ってはいましたが、昔やってた斎藤工と窪田正孝が出ていたドラマでさえも見たことがなかったので、一連の作品群における「火村英生」や「有栖川有栖」がどんな人なのかなーんも知りませんでした。
だから今回の歌劇化を機に有栖川有栖の世界に入るのもなんかちょうどよかったかも。
一応あらすじ。新装文庫ママ。
まず、めちゃくちゃ面白かった‼️
めちゃくちゃ読みやすいし!
ほんとに不謹慎なことをいうと、ミステリというか推理小説って殺人が始まると一気に面白くなりますね。あたりまえ体操。
火村とアリスの関係の話
バディ物が大好きで、それがビジネスライクでも
まぁまぁいい年になっても仲良くつるんでても、そんなんどっちでもいい。別に男男とか女女とか男女とか関係なく。
お互いがかけがえのない存在であり、対等な2人𝑳𝑶𝑽𝑬だ。
火村とアリスは大学で出会ってから30代の今までつるんでいる。
別に仕事を一緒にしてるわけじゃないから、単純に楽しくて会ってるんだろうな〜。
気になった、とまではいかないけど、ほえ〜と思ったのが、火村とアリスからブロマンス的な匂いがまっっったくしなかったこと。
シャーロック・ホームズでさえもちょっとブロマンスだよね、と言われることもある昨今、確かに火村とアリスに関しては一回もそういったことを聞いたことがない。
男2人が仲良くしてたらブロマンスだ!BLだ!と言われる時代(関係性にいろんな名前があるのは、そりゃそう…って感じだけどね)に、ちゃんと真剣な話をしたり、ふざけあったり、そんでめちゃくちゃ「相棒」をしている火村とアリスから、イチャつき的な要素を感じられなさすぎてすごく新鮮だった。
あぁ、この2人は完全に友達の距離だな〜って思った。シリーズもっと読み進めたら変わるのかな?
でも、よくネットで、ブロマンス要素のある小説やドラマをまとめているサイトがあるけれど、そこで火村シリーズが挙がってるの見たことない(前述の通り)から、ずっとこんな距離感なのかもしれない。
人間が「あっこの男2人、クソデカ感情があるぞ〜‼️」気づくのは関係性に多少なりとも変化が出た時だからなぁ。
火村の存在ありがたい‼️の話
↑の通りです。
火村の存在、つまり探偵役がいるのってなんて素晴らしいんだろう!と思った。
現場に探偵役がいたり、探偵役が誰かもうわかっているシリーズ物だと「絶対こいつがなんとかしてくれる」という安心感がある。メタいけどね。
なんせ私は最近綾辻行人の『十角館の殺人』を読み、ガンガン死んでいくなかで「オイ‼️誰かは助かるんだよな‼️助かるんだよな⁉️」となった。館シリーズにも探偵はいるけど…、いるけど………。
だから火村ありがとう!君のおかげで私は安心して読むことが出来た。
火村がアリスの推理も聞くシーン、めちゃくちゃ好き。探偵役が助手役に意見言わせるシーン大好きだから。だから筆者は昨年、BBC制作のSHERLOCKをニッコニコで見ていた。
ていうか火村がさらさら推理語るところめちゃくちゃ気持ちいいですね。
やっぱりこういう小説で面白いのは殺人が起きてからと謎解きのシーンだ。
にしてもめちゃくちゃ面白かったな。サクサク読めた。
火村が意外と荒っぽい喋り方をするのも、アリスがなんだかすごくすっきりした人柄(自分の中の悪意を俯瞰で見てる これすごくない?)なのも、2人のこと初めて知れて嬉しかったな。
有栖川有栖もう少し読んでみたい。
以上です。ありがとうございました。
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