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今朝の渋染め

今朝は柿渋に黒弁柄を混ぜた染め和紙を作りました。

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黒っぽい柿渋染めにするときには松煙(しょうえん)を使うこともあります。
というか 松煙のほうが一般的かな。
黒弁柄のほうが 柿渋になじみやすく使いやすいです。
あと、しっかり黒色になるのではなく 柿渋の茶色が残るところが面白いと思います。
場合場合で 使い分けます。

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染める紙は 石州和紙にまず、正麩糊で模様を付けた後青墨(せいぼく)でした色を付けたもの。
隠し味としてちょっとだけローラーでドウサ液を施してます。

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       こんな感じで さらっと 塗っていきます。
             簡単(笑)

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塗ってすぐに ミョウバン と 重曹 で 化学変化を期待して模様付けをします。
ミョウバンは濃い焦げ茶色、重曹はやんわりした茶色に変化。
これが 備前焼でいう ゴマ のような 焼き物が焦げたような雰囲気を出してくれるので重宝しています。

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こちらが出来上がって干しているところ。
柿渋が垂れて、いい味わいを出してくれているのがお気に入りです。

来年早々 1月2日から 天満屋岡山店の5階 岡山贔屓で個展をします。

その準備で大わらわ。

個展の告知は また後日させていただきます。

和紙の可能性、無限大。
柿渋や墨などの自然染料で 和紙を染める という作業、楽しいのでぜひどんどん挑戦してみてください。

僕のやり方が必ずしも正しいとか良いとか 思ってないです。
企業秘密も基本無いです。
どんどん真似してみてください。
で、出来ればフィードバックしてくださったらありがたいです。
使う紙 作り手の手わざで 全然違ったものになるので、いろいろ交流してどんどん面白いものに発展していったらいいよね~ と思ってます。
和紙を使う、日本の墨 柿渋、自然染料を使うことで世界に発信できる美しい染め和紙が出来上がると思います。
洋紙では絶対出せない味わいですから。
あと、100年以上使える、使っていくうちに味わいが出てくる和紙の良さは世界に通じる、誇れる手わざだと思います。

疑問質問、共同研究・・・何でもお問い合わせくださいませ。

  〒700-0822 岡山市北区表町 1-2-36
   わがみやうめだ 電話 086-231-3371
                梅田剛嗣



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