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和紙の可能性

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和紙のこと、染めや工芸など和紙加工のこと、つづっていきたいと思います。
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2021年4月の記事一覧

箱の内張

箱の内張



       お客さまからの注文で 半紙箱を作りました。

       ふたと身の外張りが 違う色でというご注文

       そして内側は このカラフルな墨染。
       まず 四隅に細く髪を貼ります。
       そのための喰い裂きの作業。

        こんな感じです。
        それから側面を貼ります。

         一面ずつ 糊を付け

          

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柿渋の実験🧫

柿渋の実験🧫



25年くらい前に作った屏風です。
見ていただきたいのは、柿渋染めの模様。
上半分の茶色い部分が柿渋染め、下は墨染めです。
なぜこんなじわじわした模様になったのか、いくら再現しようと試みてもできませんでした。
ブクブク 泡が出て 柿渋がどんどん変化して固まってきつつあるのを急いで紙に撫で付けたのだけを覚えています。

たまたま先日見ていたテレビでお掃除の時 重曹液にクエン酸を混ぜたら泡が出るとい

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和紙のお皿貼り

和紙のお皿貼り



先日染めた和紙をこんにゃく糊でアクリル板に張り付けシワを伸ばし、紙を強化しました。

それをお皿に仕上げます。
まずは裏から正麩糊(澱粉糊)を塗ります。

お皿本体の方には木工用ボンドを塗ります。

ボンドをヘラで均等に薄く伸ばします。

紙に澱粉糊を塗るのは和紙を水気で伸ばしてシワにならないようにするため。 お皿本体の木工ボンドは、水洗いする仕様に仕上げるので、仕上げたあと 湿気で和紙が浮い

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墨染めが面白い💖

墨染めが面白い💖



色墨を使って墨染めをしています。
今までとちょっとやり方を変えて、まず全体的に色墨を入れ 乾かないうちに他の色墨を乗せる。また 同じ色を重ねる。
ぼけぼけの模様はドウサ液によるものです。

その後 全体にローラーで ドウサ液を模様付けして色墨を重ねたり、柿渋に色墨を混ぜたものを重ねたり

紙によって発色が違ったり、しみ込み具合が変わったりして 面白いです。

         タイトル画像は 

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