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ストーリーの「型」は主人公の「行動」と「成長」が決める!

よく、物語には「型」があると言われます。
これはそのとおりで、無限に存在する物語は、じつはいくつかの「型」のパターンによってつくられています。
巷のストーリー指南書では、この「ストーリーの型」について書かれたものも多く出版されていますが、知識としては面白いと思っても、なかなか実践で活用できるものは少ないように感じます。

なぜならその原因は、「ストーリーの分類方法」がおざなりだからです。
たとえば、SFやファンタジーなどの「世界観」をストーリーの型として扱ったり、学園ものやスポーツものなどの「ジャンル」を型として扱ったりしていて、「型」によってプロットの構造や物語の特徴がどのように異なるかがいまいち曖昧でした。

では、ストーリーは何によって分類されるのでしょうか。ストーリーにはどのような種類があり、その種類の違いを決めている要素は何なのでしょうか。

これは、じつは考えるまでもない問いです。
筆者は、物語でもっとも大切な要素は「キャラクター」であると考えています。物語というものは、キャラクターがつくり出しています。
創作ブログ等でも述べましたが、まず「主人公」がいて、その主人公がどのような「行動」をして、その結果どんなことを学んで「変化、成長」するのかを書いたものが物語なのです。

つまり、ストーリーの種類を決めるのは、主人公の「行動」と「成長」なのです。
主人公が何をするか、どう変わるかによって、ストーリーの種類、つまり「型」が決まるのです。


物語での主人公の「7つの行動」と「5つの成長」

そんな、物語での主人公の行動は、じつはさほど多くなく、大きく分類すると次の7つに集約されます。

物語での主人公の行動
1.戦う、争う、問題を解決する。
2.旅をする。
3.段階的に熟達、発展する。
4.不思議な体験をする。
5.恐ろしいものに襲われる。
6.とんでもないことに巻き込まれる。
7.謎を解き明かす。

意外かもしれませんが、物語では主人公は、この7つのいずれかの行動しかしていません(もちろん、例外はありますが)。
そして、この主人公が何をするかによって、どんな物語になるのかが決まります。
この7つの行動から生まれる物語は次のとおりです。

主人公の行動が決める「物語の7つのカテゴリー」
1.「バトル/トラブルシューティング」
2.「ロード・ムービー」
3.「ステップアップ・ストーリー」
4.「エブリデイ・マジック」
5.「ホラー」
6.「ディザスター・ムービー」
7.「ミステリー」

これが物語のカテゴリー分類です。
このカテゴリー1つにつき、共通するいくつかのストーリーの型が存在します。それがストーリーの型、「ストーリータイプ」なのです。
ストーリータイプは、代表的なもので、合計24タイプあります。

また、もう1つのストーリーの型を決める要素である「主人公の成長」の種類は、次の5つです。

主人公の成長の種類
1.主人公が大切なことを学び、成長する。
2.主人公と相棒が、だんだんと互いを理解し合い、信頼関係を築く。
3.主人公と恋の相手が、だんだんと互いを理解し合い、結ばれる。
4.大人数の人々が互いに影響を受けあって、成長する。
5.主人公が、ゲストキャラの成長を助ける。

ストーリーは、この主人公の「7つの行動」と「5つの成長」の組み合わせによって、その型、つまりタイプが決まります。
主人公がどんな行動をして、どのように変わり、成長するのか、その2つの要素を組み合わせることによって、ストーリーが出来上がるのです。

これが、筆者の考えるストーリーの分類方法です。

このサイトでは、そんな24のストーリーの型「ストーリータイプ」を紹介していきたいと思っています。

本サイトで紹介する24のストーリータイプのつくり方のコツ、またそのストーリーのプロットのテンプレートなどをお知りになりたい方は、筆者のKindle電子書籍シリーズ『ストーリータイプコレクション』1~6巻にてくわしく解説されています。興味のある方は、以下のリンクをのぞいてみてください。




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