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自己プロデュースで舞台公演を敢行!3

ではまず加世田さんのやりたい事をおっしゃってください。とやさしくも僕の真をとらえようとする眼光で、劇場の芸術監督・プロデューサーがおっしゃられた。僕は少し戸惑ってしまった。

この日のためにどれだけ勉強してきたか。劇場で公演をする。それには莫大な金が要る。個人として舞台をやるのは無理な話である。それをどうにかやらせてくれないか、と交渉しに来ているわけである。

あつかましいにもほどがある。

なので僕が舞台をやる事によって劇場側に金ではない何かを提示する。資本主義社会において当たり前の事である。この数か月間、ここに来るまでに色々なhow to 本を読み漁り、時代の最先端を行くyoutuber達の言葉に耳をかたむけ、マーケティング論、大学の経済学など改めて学んだ。何をやるかとかではなく、やった後どう繋がっていくか、利益を見据え、笑顔と共に利を説いていく。

そして今日は満を持してプレゼンする日

だが芸術監督の上田さんは

「お金の事よりも、まずはどんな事をやるのか、お聞かせください。」

あれ・・勉強何の役にもたたん‥ただ血がたぎった。嬉しい‥と今まで抑圧されていた心が言っている気がした。自分のやりたいことを思う存分ぶつけてみる。真剣に聞いてくださる。

それから数日間そんなやりとりが続いた。

こうやって舞台はできていくのである。青臭いかもしれないが、利益と利便性だけを考えては作品はできない。そう信じたい。

一緒に作っていきましょう、と静かに言ってくださった。2024年3月4日から13日までシアターX(カイ)との提携公演として劇場を使用させて頂くことになった。

 2024年3月公演決定

またここから積んでいくのである

本番1分前の緊張した面持ち


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