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入社して、、その後 その2 台湾入国編

 4月28日9時、PCR検査を受けるために、B社本社ビルの1階にあるクリニックに訪れる。台湾入国に際しては、搭乗前2日前に検査を受けなければならない。検査は唾液検査で、私自身これで8回目である。唾液検査は唾を容器に入れるだけなのでものの数分で終わった。
 PCR検査の結果が出るのが17時なので、それまで本社で、打ち合わせと挨拶回り。現場がかなり大変なことになっているいうことを懇々と聞かせられた。
 16時半ごろPCR検査の陰性の報告があり、陰性証明書を受け取り成田のホテルに向かった。

 4月29日、いよいよ出発の日、10時10分、ホテルからのシャトルバスで、成田空港第二ターミナルへ向かった。約1年2ヶ月ぶりの海外赴任赴任になるが、不安な気持ちはほとんどない。去年の3月に中途採用採用でB社に入社し、当初、海外要員として採用されたと思っていたが、まさかの国内勤務。年齢的にも今後海外で働くことを諦めかけていたので、今はワクワクしかない。

 空港でのチェックインが何かと面倒臭い。PCR検査陰性証明書の他、検疫ホテルの予約書、入境管理ステムへの登録とその登録画面をスマートフォンのスクリーンショットで撮ったものを掲示しなくてはいけない。今やスマートフォンがなければ、海外へ行くことも難しい世の中になっていまった。

 飛行機の中はかなり空いていて、搭乗客は30名ぐらいで、私の席の列は私1人しかいない様な状態だった。台湾まで3時間なので、寝ないで映画を観ることにした。

 『そばかすと竜の姫』はアニメ好きの私が映画館で必ず観ようと思っていたが、見逃した映画だったのでちょうど良かった。内容は近い未来に必ず来るであれろう、メタバースありきの世界を描いた作品で、興味深く、なかなか面白かった。また、音楽が綺麗で良かった。

 程なくして飛行機はランディング体勢に入った。今までの海外勤務では、だいたい6時間ぐらい飛行機に乗っている事が普通だったので、物足りなささえ感じた。

 台湾桃園空港に着いてまずは、スマートフォンのSIMカードを買わされた。11日間の隔離期間と7日間の自宅待機期間の連絡用で台湾で使えるスマートフォンが必要なのだ。

 入国審査、荷物受取、関税検査はあっさりと終わり、空港の敷地を出たところでPCR検査を受ける。大勢が並んでいて、30分ほど待たせられたが、検査自体はまたもや唾液検査なので時間はかからなかった。終わり次第、指定のタクシー待ちの列に並ばせられた。並んでいるうちに、PCR検査の結果が出るというシステムだ。なんとも効率が良い。陰性の結果が出て、無事タクシーに乗り込む事ができた。
 留まる検疫ホテルの場所を事前に入境管理ステムに登録してくださいるので、ドライバーに場所をいちいち説明する必要がなく、オートマチックに向かってくれたのでとても楽だった。
 検疫ホテルの中に入るのは、正面入り口からではなく、タクシーで駐車場を8階まで上がって、裏口から入り、一般客が使わないエレベーターを使用して部屋まで行くという徹底ぶり。水際対策が万全で、台湾の新型コロナ感染者が少ないということも頷けた。

 部屋の外には弁当が置かれていた。初めての台湾料理は美味かった。11日間の隔離もあるが、いよいよ台湾での生活が始まる。ワクワクでしかない。


                    つづく



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