見出し画像

英語の質問への回答 第4話

そとに出すのをサボっていた英語質問箱第4話
今回は特進2年女子より

過去形と過去完了形の使い分け、明確な基準

ポラリスで関先生が完了形はある明確な基準となる時点がないと使えないって書いてあったのですがそれがよくわかりません。明確か明確じゃないかの差もよくわからないです。
よろしくお願いします

回答

めいかくなきじゅん、難しい気がする言葉ですね。
でも、あまり深く考えずにいきましょう。

とりあえず例文を出してみます。教科書にあるようなやつです。

Mr. Kobayashi has been busy since yesterday.
ボルデm…関先生のいう「メイカクナキジュン」の説明がどのようにされているかわかりませんが、この例文のyesterdayは明確な基準と言えるでしょう。
現在完了形を用いたこの例文は
昨日(例えば2月17日)から今日の今この瞬間(2月18日)までずっと忙しいよ、という意味になります。
現在完了形を用いた例文は「ある過去の時点から、今までの間」という期間を示す時に用いられるので、
明確な基準=ある過去の時点、が必要になります。

We have known Mr. Kobayashi for about two years.
明確な基準、とありますが、このようにあやふやな記憶の場合も使えます。
約2年前から今までの約二年間、先生を知っている、ということですね。

また、ある過去の時点が書かれない、このような例文があります。
I have been to TDL four times.
なんで明確な基準=ある過去の時点がないの?という感じですが、
書いてない場合は、生まれてから今この瞬間まで、だからです。
書かれてはいない「生まれた時」=明確な基準から、今この瞬間までに4回TDLに行ったことがある、という感じです。
ただ、怖いのは「明確な基準」を起点に、現在完了・過去完了・未来完了の文を作れるか、ということです。
「明確な基準となる時点(過去)から今まで」
→現在完了 I have been running for two hours.
(2時間前から今までの2時間走っている。)
「明確な基準となる時点(大過去)から過去まで」
→過去完了 I had been to TDL twice before I was eleven.
(生まれてから11歳までに2回行ったことがある。)
「今から明確な基準(未来)まで」
→未来完了 I will have finished my homework by eight tomorrow.
(今から明日の8時までに終わっている。)

明確な基準も大事ですが、完了時制は「時間の幅=期間」を想定するということを覚えておいてください。そのために「明確な基準」が必要です。

でも、for about two yearsみたいに、曖昧な表現もOKなので、「明確」に縛られるよりも、「完了時制は期間を想定する」と考えた方が、すっきりしそうですが…

さて、過去完了時制がネックだったようで、もう一度考えてみました。
過去完了時制と過去時制、とりあえず例文を出してみます。

過去完了時制の文
I had lived in Isehara for three years before I lived in Atsugi.

過去時制の文
I lived in Isehara for three years when I was an elementary school student.

というこの2つの違いは何でしょうか。

完了形は「期間」を示したい、過去時制は「過去の出来事」を示したい(→必ずしも期間に焦点は当たっていない)ということも押さえながら見てみると…

上の英文は「厚木に住む前の3年間」を伊勢原で過ごした、となります。例えば、いま17歳で伊勢原に住んでいるとします。伊勢原に引っ越してきたのは14歳(過去)だとすると、厚木に住み始めたのは11歳頃で、その時から厚木に引っ越すまでの3年間を伊勢原で過ごしていたということです。
このある特定の3年間を示したいというのが過去完了形です。

一方過去時制の文では、「小学生の時に3年間伊勢原に住んでいた」という文で、3年間という期間があるにはあるのですが、ここからここまで、という期間は出ていません。小学校6年間の中のどっか3年間、という感じです。
ここが、過去完了形を用いていた文との違いですね。

ヴォルデm…関先生が明確な基準といったのは「明確なスタート地点、明確なゴール地点」という意味で明確な基準とおっしゃっていたのではないか、と今なんとなく腑に落としました。(腑に落ちた、とは言ってない)

サポート頂ければ幸いです。サポートはよりよい記事、よりよい教育研究、教育実践のために使わせていただきます。