経験したから分かる、離婚の痛み
離婚してから三回目の誕生日を迎え、ついに元夫からの誕生日祝いメッセージが来なくなりました。そういえば今年は連絡が来なかったなと気が付いて、なんとなく自分の離婚のことを思い出しています。
離婚することは今の時代あまり珍しいものではないけれど、当人にとってはすごく大きな事で、そして苦しくて、結婚の何十倍、いや何百倍もエネルギーを消耗することだと思うのです。少なくとも私にとってはそうでした。
そして、私が離婚後も苦しんだのは、結婚という誓いを叶えられなかった自分への大きな失望でした。
私って欠陥人間?
自分で決めたはずの結婚生活を頓挫させてしまったのは、過去の自分への裏切りのようなもの。教会で「誓います」と言った自分への後ろめたさ。離婚してから数カ月間は、これがボディブローのようにじわじわと効いてきました。「本当に別れて正解だったのかな」「別れてしまったのは自分の忍耐力が足りなかったせいかな」と自分を責めてしまう日々がありました。
また、人並みのことができないということは人生においてあまりなかったこともあり、離婚が私の人生にもたらした挫折感はとても大きいものでした。離婚してからしばらくは、街で見かける夫婦や家族、出産報告をくれる友達・・・それらすべてが私の自信を削り取っていきました。
「みんながこんなに楽しそうにしていることが、私にはできなかった」。そう思うと、自分が欠陥人間のように思えて仕方がありませんでした。
あの時の後悔
私が一番後悔しているのは、離婚した後の自分の生活です。
大きな失望を心の奥に携えながらも見て見ぬ振りをして、「離婚してよかった」と思えるようにと、仕事も遊びも120%のフルスロットルに振り切ってしまった。単純にキャパオーバーを起こしていたはずです。けれども、自分への失望と向き合うことを無意識に避けていた私は、その生活を続け、その結果心身のバランスを崩すことになりました。
あの時、離婚という一大イベントによる疲労と、自分の傷付いた心にちゃんと向き合っていれば・・・
もし離婚に悩む人がいたら
もし今、離婚という人生の局面に立っている人がいたら伝えたいのは、「終わったらよく休んでください」ということ。離婚によって、自分が思っているよりも膨大なエネルギーを消耗して、疲れ切っていると思います。
どうか、一段落したらまずは何よりも自分を労ってあげてください。心を休めて、心のゆとりができたら次のステップへ進めばよいと思います。
経験しないと分からないことがこの世の中にはたくさんあります。今の私は離婚という経験を一つ積めたことを、少しの自信に変えていこうと思います。あぁ、こう思えるようになるまで、長い道のりだったなぁ。
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