世界はパンツを軽んじている2

前回のお話で、パンツを取り巻く環境について現状を指摘した。今回のお話では、いかにしてパンツの現状をよりよいものにできるのかを考察する。


解決策=iPhoneのようなパンツを作る


iPhoneのようなパンツとは、なにもパンツをインターネットに接続して、排泄をトラッキングしよう。という話ではない。

ここで重視したいポイントは、
ステータスとなるような高付加価値のパンツを、
先進国を中心に流行に敏感な若者世代に、
感情に訴えるようなマーケティングを行う。
ということだ。

現在のパンツは、たくさん種類があるように見えるが、実際はどこも同じようなものだ。
おじさんが履くようなパンツVS派手な若者向けのパンツの構図で、作られているのはほぼ中国だ。

今年の初売りで私が購入したラルフローレンのパンツも箱には made in china  ヘインズブランズ ジャパン(株)と表記がある。

これはつまり、ラルフローレンのライセンスを取ったヘインズが、中国の工場で製造しているパンツということだ。

確かに、このパンツは縫製や履き心地、デザインの点からも、しまむらで購入したパンツとは一線を画する。
しかし、高付加価値で差別化に成功しているかといえば、そうではない。 
初売りで、1着2400円で販売されていることが何よりの証拠である。
人がパンツを軽んじているのは、
ズバリ「このパンツはやべえ」という、時代の変革者的なリーダーパンツの不在にある。

では、どうしたらいいのか、

解決策としての提案は、
日本orヨーロッパ圏での、職人によるひとつひとつ丁寧な縫製。
飽きのこないシンプルなデザインかつ、だれもみたいことのないようなデザインやサービスで、ロゴや外箱でブランドを高める。
履き心地・通気性・耐久性・抗菌性などで異常なほどのこだわりと数値を示す。

当然に他のパンツには真似できないクラスの高価格で、あるいはサブスクリプションでたくさんの種類を捌けるようなサービスも開始。

たとえば、全世界の伝統的な布を用いて、「世界を股にかける」みたいなキャッチコピー。
パンツ・サブスクリプションを行い、季節や気候に応じて、提案される国の布が変わり、その布の産地にサービス料の一部が布代金とは別で、文化支援として送られるということでも良い。

つまりは、いままでのパンツの認識を一変させ、パンツガラパゴス化に終止符を打つような、世界を牛耳るパンツ体験を提供することだ。

いかがだろう。

全世界の人間が毎日パンツを履くという現状を深く考えたことがありますか?

みんなパンツを軽んじている。目には見えない、汚れるもの、ある意味タブーなのかもしれない。

けど、これを使って世界を良くすることができたら、

毎日特別な履き心地で、パンツを履いていることを誇りに思って生活できたら。

僕は常にそう思っている。パンツを履きながら。




いつもありがとうございます^^