ごくうが行く:アメリカネナシカズラがここにも
キングとさくらは散歩に出かけるとき、団地から出ると、坂を下っていた。ごくうはわがままである。団地から出たところで、上り坂を見つめ、どうしても坂を上がろうとする。とうとう根負けした。坂を上がるコースも散歩のコースの一つになった。
やがて、ごくうは自ら散歩コースを選択するようになった。登りか、下りかを選択する。最初の頃は、ほぼ几帳面に、坂を下に散歩に行くと、次の日は坂を上って行く。
次第に飽きてきたのか、今までの散歩コースをアレンジして行き始めた。もう空間認識ができているのだ