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三竹士

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2023年4月の記事一覧

焼き春筍屋台に香る天満宮

焼き春筍屋台に香る天満宮

筍は夏の季語になっています。でも京都では3月の早堀りから始まり4月が旬です。乙訓地域では畑の半分は筍畑になっているほど筍栽培が盛んです。そのほとんどが孟宗竹で1654年に中国から来た隠元和尚が宇治黄檗山に植えたのが最初と言われています。京都の筍栽培は特別にふかふかの土壌で育てることでとても柔らかい筍を作り出しています。寺町通りの「とり市」では筍の季節になると店先には立派な筍が並びます。高くて手が出

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光悦垣;伝統的な竹垣、あったなぁ・・

光悦垣;伝統的な竹垣、あったなぁ・・

画像:下記から。

中学生の時、一部路地を通り抜けて登校しなければならなかった。路地といっても、家と家の間に設けられた細い通路だった。登校するときには、左手にかなり大きな庭園が少し離れて見えた。友の家だった。庭はよく手入れされており、子供心に、「ほーっ」とするため息が漏れていた。

<友の家側の空き地で、ペンシルキャップロケットを飛ばしたことがある。宇宙への扉が開こうとしていた。>※糸川のペンシル

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南信で考えたこと(竹の旅の記録)

南信で考えたこと(竹の旅の記録)

宮島のこの理事長との付き合いは長い。足掛けで25年の月日が過ぎる。
まだゼネコンにいた時、入社後二度目の京都赴任を営業職の立場で命じられた。赴任初日からいきなり四条河原町のマンション建設の地元対応の責任者を仰せつかり発注者であるデべとともに地元自治会長らへの挨拶に回って夕方営業所に戻った。事務所は高島屋の並びの南に少し下がった河原町沿いにあった。8階の事務所に入るとそこから見える東山の山並みは夕陽

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