Football Life vol.22
※あとからどんどん記憶がリバースしてきて、、またひとつ差し込ませてください、、。オーストラリア戦の朝からハーフタイムの出来事です。
6月12日カイザースラウテルン
ついにこの日がやってきた。
久しぶりに同宿の先輩たちと行動を共にした。取材ADを持っていない僕は先輩たちより早めに出て、早めに帰ることが多かったけれど、この日は奇跡的に試合の観戦チケットをゲットしていたのだ。開幕してから4日目にして、やっと試合を見ることができる!
フランクフルトからカイザースラウテルンまではICEで90分。
先輩たちは慣れた手付きで券売機を操り、席の予約をしていた。
「たかすはしないの?」
90分なら余裕ですよ! と粋がってはみたものの、本当はただの節約と機械の操作が分からなかったのだが、それは内緒にしておいた。
朝食代わりのコーヒーとサンドイッチを買ってICEに乗り込む。車両は青と黄色のコントラスで彩られていた。決戦への期待が高まる。
カイザースラウテルンのフリッツ・ヴァルター・シュタディオンは小高い丘の上にあって、駅からは少しだけ離れていた。グルっと大回りをすれば緩やかな上り坂だけれど、最短でいこうとすると結構な上り坂を登らなければならなかった。
でもこの日はテンション高めだったから、暑い日差しもなんのその。軽い足取りで坂を登りきった。楽勝ラクショー。
ジーコジャパンと黄金世代の集大成。日韓大会で果たせなかったベスト8進出の期待を胸に迎えたドイツ大会の初戦。対戦相手はオーストラリア。身体は大きいけれど、特段、怖い相手だとは思っていなかった。
いよいよキックオフ。さぁ、やってやるです!
前半26分。ペナルティーエリアの少し外から、中村俊輔が左足でクロスをあげた。
高原と柳沢が反応する。GKシュウォーツァーと高原が競る。ふわりとしたボールはそのままゴールに吸い込まれた。
あれ? 入った? ゴール? 先制!? やった!!
「これイケるんじゃない!?」
歴史的瞬間に立ち会えるかも知れない期待感に包まれた状態でハーフタイムを迎えた。
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