Football Life vol.29
6月16日シュトゥットガルト
僕がサッカーにハマって、意識してワールドカップを観るようになったのは94年のアメリカ大会だった。
この大会でもっとも面白かった試合は? と聞かれたら、準々決勝のブラジル対オランダと即答する。
ロマーリオの右アウトサイド。
ベベットの元祖ゆりかご。
アイスマン、ベルカンプの右足。
後ろから突っ込んだヴィンターのヘッド。
地を這うようなブランコの左足フリーキック。
もしこの試合とロベルト・バッジオがいなかったら、僕はそこまでサッカーにハマっていなかったんじゃないかと思える試合だ。
で、何事も負けた方にシンパシーを感じちゃうから、あれ以来、僕が一番好きなナショナルチームは日本以外ならオランダ。好きな色はもちろんオレンジだ。あと僕はコロッケが大好物だから、この年の3月にアムステルダムへいったとき、円柱形のクロケット(自動販売機のやつ)を食べたときはめちゃくちゃ感動した。
ということで、オランダには憧れがあったから、必ず取材したいと思っていた。この日のカードはオランダ対コートジボワール。
「まじか、オレンジ頂上決戦じゃん!?」
そんなどうでも良いことを考えていたかどうかは定かではないけれど、オランダ人はみんな背が高い。威圧感があるかなって思ったけれど、みんな優しそうな表情をしているから怖さはまったくなかった。
駅のエスカレーターですれ違ったこの子たちもあと数年もしたら見上げるくらい大きくなるんだろうなぁと思いながら14年前の今日、パシャリ。
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