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水流苑まち(つるぞの・まち)
2019年1月10日 14:41
瞼をひらくと、天から一本の糸が垂れ下がっているのが見えた。 積極的にここから抜け出したいというわけではなかったが、ここであきらめたら先には間違いなく地獄が待っている。 すがる思いで糸に向かって手を伸ばした。 先端に結ばれた玉を握り締め、腕に力を込める。そう遠くない場所で、カチリ、と金属がこすれ合う音がした。 その時、青白い光がこの目を貫いた。 部屋が明るくなった。