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マンション広告の美しい「路線図」デザインを鑑賞するnote 〜関東編2〜

鉄道会社の公式の路線図がある一方、新築分譲マンション広告として独自に作成されている、アクセス訴求を目的とした美しい「路線図」。そんな路線図のデザインに着目しただ鑑賞するnoteです。今回は、郊外からのアクセス訴求に注目し、関東編の第2弾をやっていこうと思います。

関東編の第1弾はこちらから。

都心へのワンラインアクセスを表現〜プレミスト金町〜

大和ハウス工業株式会社 他が千代田・常磐緩行線「金町」駅から徒歩7分の地で分譲する「プレミスト金町」。そんな本物件の路線図は、「マンション」物件の路線図の中でも比較的広範囲の路線図です。

それもそのはずで、この物件の売りの一つは「大手町」駅、「日比谷」駅、「日本橋」駅など、都心の主要エリアをワンラインで結ぶ東京メトロ千代田線でのアクセス。そして、京成金町駅から京成金町駅線利用による京成線・都営浅草線でのアクセス。この2つの都心へのアクセスラインを強調することで、分かりやすくデザインした路線図と言えるでしょう。

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(引用:プレミスト金町 HP 「アクセス」よりhttps://www.daiwahouse.co.jp/mansion/kanto/tokyo/kanamachi/access.html)

4路線が集積する「藤沢」を表現〜グレーシア湘南藤沢テラス〜

相鉄不動産株式会社 他がJR東海道本線 ・湘南新宿ライン「藤沢」駅 から徒歩5分の地で分譲する「グレーシア湘南藤沢テラス」。こちらも郊外物件ならではの路線図となっています。

4路線利用可のアクセスによって、横浜、品川、新宿、東京などへのダイレクトアクセスを訴求している路線図になっています。さきほどの「プレミスト金町」の路線図と比較すると、所要時間やフォントサイズなど、かなりメリハリを効かせた表現になっていますね。

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(引用:グレーシア湘南藤沢テラス HP 「アクセス」より https://www.play-fujisawa.jp/access/)

都心への10路線アクセス〜シティテラス横浜〜

住友不動産株式会社 他がJR東海道本線「横浜」駅から徒歩8分(ノース棟)、9分(サウス棟)の地で分譲する「シティテラス横浜」。これまで見てきた路線図とはまた違った、個性のあるデザインになっています。

横浜駅からの、10路線による都心主要スポットへのアクセスを訴求しており、あえて多くの路線を並列して強弱をつけずにデザインすることで、アクセス手段の多様さを表現したデザインです。

※ちなみに10路線とは、「横浜」駅利用のJR東海道本線(JR上野東京ライン)、JR横浜線、JR京浜東北線・根岸線、JR横須賀線、JR湘南新宿ライン、東急東横線、京急本線、相鉄本線、横浜市営地下鉄ブルーライン、横浜高速鉄道みなとみらい線。

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(引用:シティテラス横浜 HP 「アクセス」より https://www.sumitomo-rd-mansion.jp/shuto/yokohama/access01.html)

まとめ

今回は、都心へのアクセス表現に着目した路線図をセレクトして、デザインを紹介しました。都心へのアクセスという訴求点でも、色々な表現を駆使して、路線図を作成されていることが実感いただけたかと思います。

マンション広告の「路線図」デザインの醍醐味は、いかにその地を魅力的に見せるかということであり、やはり郊外の物件であればあるほど、そのデザインの力も重要になることでしょう。



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