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マンション広告の美しい「路線図」デザインを鑑賞するnote 〜関東編5〜

鉄道会社の公式の路線図がある一方、新築分譲マンション広告として独自に作成されている、アクセス訴求を目的とした美しい「路線図」。そんな路線図のデザインに着目し鑑賞するnoteです。

この企画も関西編1、関東編5の計6回目となりました。最初のほうは一記事で複数の路線図を取り上げる流れでしたが、最近は一つの路線図を、鉄道会社の公式路線図と見比べながら鑑賞していく流れにしてみようと書いています。

前回はこちら

情報の取捨選択、簡易化を徹底
〜プレミストひばりが丘 シーズンビュー〜

大和ハウス工業株式会社 他が西武池袋線「ひばりヶ丘」駅から徒歩23分の地で分譲する「プレミストひばりが丘 シーズンビュー」の路線図です。

当物件は、西武池袋線「ひばりヶ丘」駅からバス約6分、西武鉄道新宿線「田無」駅からバス約8分が最寄りのバス停の立地ですが、「池袋」駅まで2駅直通15分の「ひばりヶ丘」駅が最寄りという点が訴求ポイントです。

【鑑賞ポイント】
■ メインで表現しているのは、西武池袋線、西武新宿線、
 東京メトロ有楽町線、副都心線、東急東横線という形で
 かなり情報を取捨選択しているのが分かるかと思います。
 その代わり、すごい数の乗り換え路線が表現されていますね。
地理的に見ると、有楽町や渋谷、横浜の位置に
  違和感を覚える方もいるかと思います。

  実際、有楽町は池袋からみて南東方向、横浜は南西方向ですが、
  あえてわかりやすいように右側に表記しています。

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(引用:プレミストひばりが丘 シーズンビュー HP 「アクセス」よりhttps://www.daiwahouse.co.jp/mansion/kanto/tokyo/hibari141/access.html)

西武鉄道 公式路線図との比較

ちなみに西武鉄道の公式路線図はこのような表現になっています。方角や位置関係はもちろんある程度考慮した上で表現されています。

スクリーンショット 2020-10-15 2.27.56

(引用:西武鉄道 HP 電車・駅のご案内より https://www.seiburailway.jp/railway/)

こうして俯瞰的にみると、「池袋」駅まで2駅直通15分の「ひばりヶ丘」駅でも、間に11駅あり結構離れているなと思ってしまいますし、有楽町や渋谷、ひいては横浜も直線上には感じ取れないかと思います。

だからこそ、「ひばりヶ丘」駅・「池袋」駅間の駅は取捨選択して表現すればいいですし、有楽町や渋谷、横浜を直線上に表現しているということになります。

いかに物件の魅力を伝えるために、情報を取捨選択し、簡素化して訴求することが大事か分かりますね。



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