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野球記事まとめ

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#note毎日更新

今季 セ・リーグでもっともホームランを打つ確率が高かったのは誰でしょうか?〜2020年度 本塁打率上位ランキング〜

今季、セ・リーグでもっともホームランを打つ確率が高かった選手は誰でしょうか?今回は「本塁打率」をテーマに、そのランキングを見ていきたいと思います。 シーズンで放った本塁打の総数が多い打者は、本塁打を放つ確率が高いというイメージが強いかと思います。もちろん感覚的には正ではありますが、その2つは厳密には分けて考える必要があります。例えば、100打席に立ち20本の本塁打を放った選手と、50打席に立ち20本の本塁打を放った選手では、放った本塁打数は同じでも、後者のほうが本塁打を期待

セ・リーグ 安打数ランキング上位打者の各安打割合を調べてみた〜上位打者の単打、二塁打、三塁打、本塁打割合は?〜

前回の記事では、セ・リーグにおける、2020年度 単打、二塁打、三塁打、本塁打ごとの上位打者ランキングをまとめてみました。今回は、最多安打のランキングに目を向け、上位ランキングの打者たちは、単打、二塁打、三塁打、本塁打をどれぐらいの割合で記録しているかを取り上げていきます。 分析してみると、比較的親しい傾向にある打者もいる一方で、極端な例を示している打者もいました。 ▼前回の記事はこちら 第1位 146安打 中日・大島 洋平選手 まずは2020年度 セ・リーグ最多安打

2020年度 パ・リーグ 本塁打ランキングを144試合換算してみた

パ・リーグは11月9日、全日程が終了し各タイトルも確定しました。注目の本塁打王は、中田翔選手の初の獲得なるかどうかも注目される中、浅村栄斗選手が単独で獲得しました。 今季は120試合での実施でした。では、144試合に換算するとどのような成績になるのかを見るとともに、2019年度の比較を行っていきたいと思います。 なお、計算方法は単純に120試合で割り、144試合換算する方法で算出しています。打席数等を加味して算出しようとすると複雑になるのであくまで単純に120試合のものを

プロ初登板で先頭打者に満塁本塁打を被弾〜2020年度 珍しいプロ野球記録を振り返る〜

2020年度に記録された、様々なプロ野球記録を振り返る記事を、連続で書いていきたいと思います。今回は長いプロ野球の歴史でも初となる「プロ初登板で先頭打者に満塁本塁打を被弾」記録をとり上げ、さらにはその投手の今シーズンの成績も見ていきたいと思います。 記録したのはソフトバンク・津森宥紀投手 福岡ソフトバンクホークス ドラフト3位ルーキー 津森宥紀投手(東北福祉大出身)は、6月21日 ロッテ戦で、プロ初登板を果たしましたが、登板時先頭打者となる井上晴哉選手に、フルカウントからの

【いよいよ今週末から】2020年度 クライマックスシリーズの実施概要を改めて確認

いよいよ今週末より、福岡ソフトバンクホークスvs千葉ロッテマリーンズの【パーソル クライマックスシリーズ パ】が始まります。今回は改めて、パ・リーグのみ実施となる今年度のクライマックスシリーズのレギュレーションを確認しましょう。 従来のクライマックスシリーズ従来のクライマックスシリーズの概要図です。ファイナンスステージでは、6戦4勝制(1位には1勝のアドバンテージあり)での実施でした。 2020年度 クライマックスシリーズ今年度の概要図は下記のとおりです。従来、ファイナン

吉田正尚選手を敬遠後、後続のバッターの成績は?〜吉田正尚選手への今季17敬遠の結果を一つひとつ振り返る vol.2〜

前回の記事では、セパ両リーグで最多の見通しとなる、今シーズン計17個の敬遠を受けた吉田正尚選手への敬遠の結果を、一つひとつ振り返ってみました。今回はそれをもとに後続の選手の結果の累計など、より深く見ていきたいと思います。 前回の記事はこちら 球団別 敬遠策成功・失敗総数〜ソフトバンクが最小、楽天が最多〜 球団別でみた場合、吉田正尚選手への敬遠策の総数では、ソフトバンクが最小で、楽天が特に多い状態です。これがもし楽天と日ハムが逆なら、そのままパ・リーグの今季の順位ですね。

オリックス・吉田正尚選手を17回敬遠したら、何回失敗しているのか 〜吉田正尚選手への今季17敬遠の結果を一つひとつ振り返る〜

今シーズン計17個の敬遠を受けた吉田正尚選手。セパ両リーグで最多の見通しです。では、その敬遠という選択肢の結果、相手チームは失点を防げたのか、はたまた失敗したのか。17の敬遠を一つひとつ振り返っていきましょう。はたして累計はどうなのか、最悪の結果となったのは… セ・パ両リーグで一番敬遠されている打者・吉田正尚今シーズンの敬遠数はこちらの記事で取り上げました。セ・パ両リーグでも突出して吉田正尚選手への敬遠が多い状況でした。 なんとオリックスが受けた敬遠の85%を吉田正尚選手

埼玉西武ライオンズ 得失点差-59で2位という効率の良さ〜20年度・19年度 チーム成績比較〜

今回は埼玉西武ライオンズが、今季 得失点差-59という状態ながら、2位に上がってきたということにクローズアップし、昨年度とチーム成績を比較していきたいと思います。 前回の記事では、今季抜群の安定感を見せる西武の勝ちパターン 森脇、平良、増田各投手の成績をクローズアップしました。 今年度のチーム成績と2019年度の比較は以下の通りです。 2019年度は、山賊打線とも呼ばれる圧倒的な打撃を誇り2年連続優勝を果たしました。打率、OPSともにリーグ1位の成績を残しています。なお

今季抜群の安定感を見せる西武の勝ちパターン【森脇→平良→増田投手】をデータとともに分析

パ・リーグのCS争いも大詰めを迎えました。猛烈な追い上げを見せる埼玉西武ライオンズ。今季は特に中継ぎ陣の活躍が光ります。今回は西武の中継ぎ陣の活躍をデータから見てみましょう。 7回 森脇 → 8回 平良 → 9回 増田の勝利の方程式今季の中継ぎ陣の安定はなんといってもこの勝ちパターンの3人でしょう。それぞれの成績は以下のとおり。 独特な変速フォーム 森脇 亮介投手 7回を任されることが多い森脇 亮介投手は今季2年目。開幕当初から勝ちパターンを任されていたわけではなく、安定

【阪神タイガース スアレス投手を分析】ソフトバンク時代から奪三振率は下がったが、防御率が良化しているのは、長打を防げているから

今季 阪神タイガースに加入し、見事復活し抑えとして活躍を見せる元 福岡ソフトバンクホークスのスアレス投手。10月11日には、自己最速の161km/hをマークし、持ち前の速球も健在です。 今回は、ソフトバンク時代にリリーフとして活躍した2016年度と、今年度の阪神タイガースでの各種指標を比較してみました。(2020年10月22日時点での比較です。) スアレス投手 ソフトバンク(16年度)時代との成績比較 比較してみると興味深い傾向が見えてきます。 三振率は下がったが防御

【鷹の韋駄天】周東 佑京 選手の盗塁成績・打撃成績を昨年度と比較 大幅な成績向上

福岡ソフトバンクホークスが10連勝を果たしマジック8が点灯。その中でも特に、俊足で知られる周東佑京選手の活躍が目立っています。10月21日時点で、41盗塁を記録、打撃成績も昨年度から大幅に向上しており、まさに首位ホークスの原動力となっています。 今回は、盗塁成績および打撃成績をそれぞれ昨年度と比較していこうと思います。 盗塁成績の年度比較〜成功率は昨年度よりも向上〜盗塁成績で2019年度と2020年度(10月21日時点)を比較すると下記のとおりです。40盗塁超をマークし盗