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だれだって「おかえり」って言われたい【#4】

病院には様々な人が訪れます。脳神経外科の外来にも様々な方が通院してきます。なるべく前向きになってもらおうと取り組んでいます。
こちらを前向きにするかの如く、笑いを取ってくる方がいます。嬉しかった話を楽しそうに話す方がいます。脳神経外科外来では、おかえりとただいまの大切さを学ぶことができます。

突然の左手の動かしにくさを感じて、病院を受診したコニさんという方がいます。MRIを撮像すると右の脳にパラパラと小さな脳梗塞がありました。その日のうちに入院して治療するとともに、脳梗塞の原因を調べました。原因は頸動脈という血管が狭窄していて、そこから血栓がパラパラと飛んでいるとわかりました。そのため頸動脈をステントで広げる手術をしました。

頸動脈をステントで広げても、また狭窄する可能性があります。
そのため定期的な画像の検査が必要です。

コニさんは、いわゆる田舎の過疎地に住んでいます。娘さんに運転させて外来に通ってきます。1時間以上かかります。

コニさんの家の前は通学路になっています。朝は小学生に「おはよう」というのが日課です。帰りもなるべく「おかえり」と言っているようです。

小学校4年生くらいの男の子のお話です。

下校時間は、縁側でうたたねをしていることも多いコニさん。

コニさんが家の前にいないと
その小学生、わざと大きな声で

「ごほん、ごほん、、、ごほん、ごほん」って咳払いをするそうです。

コニさんが気付いて、出てくるのを待っているみたいです。

家の前に出て「おかえり」っていうと

   

「ただいま」


っていって走り去っていくそうです。

コニさん「生存確認されてるのよ、ふふふ。愛されてるわぁ。」
っておっしゃってました。 

その小学生ね、

コニさんに笑顔で「おかえり」っていわれて、元気をもらいたいんだと思いますよ。

このページをみた皆さん 「おかえりなさい」 
仕事お疲れ様、今日も頑張りましたね。

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