見出し画像

我が子の自己肯定感を高めるために親がすべきたった一つのこと。

子どもの自己肯定感を高めることが大事だ
というどこでも聞くこのフレーズ。

学校現場もしかり
SNSの子育て系アカウントを見ても
いたる所にこの「自己肯定感」というワードが溢れている。

「自己肯定感」とは
自分の存在や在り方
自分がこの世に生きていることを
無条件に肯定できる感覚のこと。

どんな困難な状況にあっても
どんな自分でも
「私はOK」
という人生への基本的な心構えやスタンスのこと。

最近はこの自己肯定感という言葉が一人歩きしていて
「とにかく高めることが大事」
「上げるためにどうしたらいいか」
みたいなノウハウやら
褒めれば自己肯定感が上がる
という
表面的なアプローチに飛びつくような教育関係者もいて
どうにも違和感があった。


自己肯定感は自信のことじゃない

自分の存在や在り方を丸ごと肯定できる感覚

が自己肯定感。

思考ではなく感覚なので

「自分は自己肯定感が高い」

なんて頭で考えているうちは怪しくて(笑)

何だか分からないけれど
全身にジワッとみなぎる感覚なのだ。

じゃぁこの感覚のおおもとは何なのか。

それは 愛 

あなたがどんな人間であっても
仮にどんな悪いことをしてしまっても
私はあなたを愛し続けるよ

という態度を示していくれる人の存在が
子どもの自己肯定感を育てる。

これは
親の愛情が一番イメージしやすい。

でも残念ながら
自分の親からそういう無条件の愛を
受け取ることができなかったのなら
親以外に出会う別の大人でもいい。

本人のライフストーリーのコアな部分が
形成されるのは6歳くらいまでと言われ
12歳ごろまでにはある程度完成するので
やはり幼児期にそういう愛情を与えてくれる
大人との出会いはとても重要。

だから
「○○ができたあなたはすごい」
なんて「条件付き」で誉めたところで
「自信」はつくかもしれないけれど
自己肯定感には何ら影響はしない。

もちろん自信も大切かもしれないけれど,
ありのままの自分というよりも
「誉められた○○をしている自分には価値がある」
という感覚なので
裏を返すとそれをしていない・できない自分には
価値がない
となることもある。

自己肯定感と自信がごっちゃになって
思いっきり条件付きで
何かが上手くできた時の自分だけが周囲から賞賛される
という経験を子どもが積み重ねていくと
その後の人生に大きな支障をきたすこともある。
その具体的な事例についてはまた改めて書こうと思う。

褒める より 認める

個人的には
「褒める」よりも
「認める」ほうが大切なんじゃないかと思う。

ただ,この認めるということも
なかなかに難しい。

「あなたは大切な存在だ」
というメッセージを伝えるにしても
そこには

「あなたがどんな人であっても私はあなたをあきらめない」
「絶対に否定もしないし見捨てない」

というこちら側の強い覚悟が問われるからだ。

親がすべきたったひとつのこと とは

親であれば当然我が子には自己肯定感の高い(ちゃんとあるという表現の方が適切?)状態でいて欲しいと思う。

じゃぁ親はどうすればいいのか。

私が思う答えはシンプルで

親自身が自己肯定感が高い状態でいること

これに尽きるんじゃないか。

親の自己肯定感が下がっている状態で
子育てをするということは
自分自身の全てを受け入れられていない状態で
子育てをするということ。

もちろん100%自分を全肯定して生きる
ということは現実的に難しいかもしれないけれど
例えば
自分が親や周りの大人からされて傷ついたことを
そのまま「傷」として抱えたままだったり
自分の親のようにはなりたくない
と思いながら子育てしていると
そんな風に育てられた自分自身を否定した状態
のまま我が子と向き合うことになる。

この状態では
我が子を100%ありのまま受け入れることはとても難しい。

自分が嫌いな自分の言動を我が子が真似し始めたりすれば
当然イライラしてくるし
自分の気に入らない我が子のあれこれを
躾と称して正したくなったり
無意識のうちに我が子を「自分が気に入る状態」へ
コントロールしたくなる。

私も子育てし始めてからこの状態に陥り
長らく苦しんだ。

自分が親にされて嫌だったこと
自分自身の大嫌いなところ

そういうものに蓋をして隠そうとすればするほど
私は自分の親のように
子どもは親である私のように
なっていった。

そこに気づいて
自分の全てを(まだ全部じゃないけど)ちゃんと認め
嫌いな自分も
親の嫌いな部分も
受け入れられるようにしたことで
(私の場合はこの作業がコーチングでできた)
ようやく我が子のありのままを受け止められるようになってきた
と感じている。

そういう状態の自分でいられれば
特別に子どもを褒めたりしなくたっていいし
時には感情的に怒ったって
子どもの自己肯定感を下げることはない。

自己肯定感の高い親というのは
安心安全の安定したロケット発射台みたいなもんで
そこで育った子どもは
ちゃーんと自分の力で遠くまで飛んでいくことができる。

子育てで親の自己肯定感が下がる?

ただここには一つ落とし穴があって
特に母親に多いのだけれど

出産して子育てを始めた途端に
「自己肯定感が下がった!!!」
と感じることがびっくりするほど増えるのだ。

思い通りにいかない育児
何をやっても上手くできない自分
挙げ句の果てには
出産前まで上手くいっていたと思っていた
パートナーとの関係もだんだんと悪くなり
八方塞がり!

仕事も家事も育児も何をやっても中途半端。

「自分がダメだから全て上手くいかないんだ」

と日々落ち込むことばかり。

でも今なら分かる。
これは子育てによって自己肯定感が「下がった」訳ではなく
元々自分の「低かった」ところが明るみに出ただけ。

決して自分が「ダメになった」訳ではないし
むしろ子育てをすることで
そういう自分に向き合うチャンスをもらえたんだと
改めて我が子にも感謝している。

(これを書いていたらフッと「俺には分かる!!」と大好きな朝ドラの「虎に翼」の直道兄ちゃんが出てきた。笑)

やっぱり子育ては修行。
鍛えられます。ありがたや。


子どもの自己肯定感を高く自立した子に育てたい
ハードな日々の生活で自分自身の自己肯定感が下がっている
そんなお母さん向けに
「心のパーソナルトレーニング講座」を開講します。
7月開講予定で期間は約3ヶ月間です。

募集開始時期など詳しいご案内をお知らせさせていただきますので
ご興味のある方はLINE登録してお待ちください


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?